国立科学博物館は、2020年7月2日(木)2時32分頃に目撃された火球に由来する隕石(習志野隕石)の新たな破片が発見されたことをうけ、分析した結果「習志野隕石3号」であることを確認したことを発表しました。


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習志野隕石3号(割れた内部、金属粒が錆びて茶色くなっている)


習志野隕石3号(溶融皮殻で覆われている部分)


「習志野隕石3号」は、2020年10月25日に習志野隕石2号落下地の北約1kmにある千葉県船橋市内のスーパーマーケットの屋上駐車場で大きさ約3.0×2.5×1.5cm、重量14.67gの破片を発見。千葉県立中央博物館にお問い合わせがあり、国立科学博物館が分析依頼を受け、最近落下した隕石であることを確認しました。


習志野隕石3号のガンマ線スペクトル。国立科学博物館は約24日間のガンマ線の測定を行い、宇宙線生成核種のアルミニウム-26(半減期約70万年)、ナトリウム-22(半減期約2.6年)、マンガン-54(半減期約312日)が検出された。


また、他の習志野隕石の破片と比較しても3号の形状と合う部分がなく、独立した破片であることが判明しています。


 


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Image Credit: 国⽴科学博物館
Source: PRTIMES