久々にプレー機会を得た南野。チームが支配する時間が多いゲーム展開の中で、目に見える形で貢献してみせた。 (C) Getty Images

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 現地時間1月8日に開催されたFAカップ3回戦で、南野拓実が所属するリバプールは、敵地でアストン・ビラと対戦した。

 直近の公式戦3試合で未勝利と足取りが重いリバプールはスタメンを複数変更。昨年12月のクリスタル・パレス戦以来、出場機会を得られずに起用が注目された南野は、久々に先発に抜擢。サラーとマネと共に3トップを形成した。

 アストン・ビラがトップチームの選手とスタッフに新型コロナウイルス感染が認められたため、U-23とU-18の混合チームで挑むことになった異例の試合は、開始早々にリバプールが均衡を破る。

 4分、右サイドを攻め上がったN・ウィリアムスが絶妙なクロスを供給。これをマネがヘッドでゴールへとねじ込んだ。

 公式戦3試合ぶりの得点で先手を取ったリバプールは、その後も80パーセント以上のボール支配率を維持。圧倒的な力の差を見せつける。その中で南野は積極的にボールを引き出しては、少ないタッチ数でパスをさばき、チームの攻撃を活性化させるプレーを披露し、状態の良さを感じさせた。

 その後もアウェーチームが主導権を握っていたなかで、“若き”ホームチームが意地を見せる。41分、速攻から相手DFラインの背後に抜け出した17歳のバリーが相手GKケレハーとの1対1を難なく制した。

 かつてバルセロナの下部組織にも在籍した逸材のゴールでタイスコアとなった試合。英衛星放送『Sky Sports』でリバプールOBのスティーブン・ウォーノックが「クロップは激怒しただろう。もっとボールを早く動かし、試合を決めるべきだ」と分析したように決め手を欠いたリバプールはハーフタイムに動く。ハーフタイムにゲームメイカーのチアゴを投入し、停滞気味だった攻撃に創造性をもたらした。
 
 チームが相手を押し込むなかで、南野も決定機を得る。48分にサラーのパスを敵エリア内で受け、素早いターンから強烈なシュートをお見舞いしたが、渾身の一撃は相手DFのブロックに阻まれた。

 しばらく相手の堅牢を崩せずにいたリバプールだったが、ようやく勝ち越し点を奪う。60分、敵エリア内でサラーのパスを受けた南野が巧みなポストプレーからマイナスにボールを供給。これをヴァイナルダムがダイレクトでゴール右下隅へ蹴り込んだ。

 オランダ代表MFの一撃を受けたアストン・ビラ守備陣の集中力が切れると、一気にギアを挙げたリバプールは3分後にマネが追加点を奪取。さらに65分にもサラーがゴールを決めてリードを広げた。

 その後、得点はなかったものの、ゴールラッシュを決め込んだリバプールは4-1と勝利。緊急的な事情によってトップチームではない構成で挑んだ若きアストン・ビラに苦戦を強いられながらも4回戦へ駒を進めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部