日本に対して複雑な感情を抱く人が多い中国。現在は反日感情は落ち着いているものの、領土や歴史などの対立が激化すると、反日感情も一気に噴出するということを繰り返してきた。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本に対して複雑な感情を抱く人が多い中国。現在は反日感情は落ち着いているものの、領土や歴史などの対立が激化すると、反日感情も一気に噴出するということを繰り返してきた。だが、世界的に見ると反日国は少数派であり、むしろ親日国が少なからず存在する。中国メディアの百家号はこのほど、「中国人が知らなかった8つの親日国」を紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介した最初の国は「モンゴル」だ。モンゴル出身の力士が日本で活躍しているのは大きいようだと紹介、さらに日本によるODAへの感謝もあるのだろうと推測している。だが、中国にはこの手の感謝が全くないのは興味深いところだ。ちなみに、モンゴルにおける対中感情は非常に悪い。

 2カ国目は「インドネシア」だ。技能実習生が多いことと、日本のおかげで独立できた歴史によるところが大きいと分析した。3カ国目は「パラオ」で、日本語が残っていて、「国旗まで日本を真似ている」と驚いている様子だ。4カ国目は「ポーランド」。ロシア革命の混乱期、極寒のシベリアに取り残された763人の孤児を、日本だけが助けたと紹介した。

 5カ国目には「フィンランド」を紹介。当時国際連盟の事務次長だった新渡戸稲造が、フィンランドに平和をもたらした手腕と功績を忘れていないという。6カ国目は「北マケドニア」。建物の大部分が倒壊した大震災で、再建に来てくれたのが日本人建築家・丹下健三氏だったためだという。7カ国目は、日系人の多い「ブラジル」で、8カ国目にはエルトゥールル号遭難事件で日本に乗員を助けてもらった「トルコ」を挙げている。

 これらの国が昔の出来事を忘れておらず、今も親日感情を抱いてくれているというのは心温まるものがある。こうした国々で親日感情が今後も続くよう、良好な関係を維持していきたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)