若者のクルマ離れの理由とは!? 若者たちに本音を聞いてみた

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クルマが必要なのに所有しない若者たち

 月額定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイル株式会社が、「生活にクルマは必要か」、「なぜクルマが必要なのにクルマを持っていないのか」などについての調査結果を公開しました。

クルマで移動するイメージ

「若者のクルマ離れ」といわれるようになってから何年も経ちますが、クルマ離れというのは若者がクルマに興味を持たなくなったということなのでしょうか。それとも、何か他の理由があるのでしょうか。

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 クルマの性能が上がり全体的に乗り換え自体が減っていることや、交通の便が良く、クルマを持つ必要のない東京に若者が多く集まっている点も関係していることが想像できますが、実際に若者はクルマについてどのような意識を持っているのでしょうか。

 全国の若者1217人を対象にインターネット調査がおこなわれました。

 調査対象は、内閣府の統計で若者と定義されている15歳から29歳のなかで、クルマの免許が持てる18歳から29歳までを対象とし、調査期間は2020年9月11日から9月23日の12日間です。

 まず、生活に自家用車が必要かどうかを聞いたところ、半数以上となる67%の人が「必要」と回答し、「不要」と回答したのは33%でした。

 続いて、生活に自家用車が必要かどうかについて、東京都在住の若者192人に聞いたところ、全国での結果とは反対に、必要が43%、不要が57%という結果で、東京在住の若者は半数以上が生活にクルマは必要ない環境で暮らしていることがわかります。

 ひとつめの質問で、生活にクルマが必要と回答した815人に、クルマを持っているかどうかを聞いたところ、66%の538人が「持っている」と回答し、34%の277人は「持っていない」との回答でした。

 この結果から、生活にクルマが必要にも関わらずクルマを持っていない人も一定数いることがわかります。

 では、東京のように公共交通機関が充実している地域以外の地域に住んでいる人は、どのような手段で移動しているのでしょうか。

 生活にクルマが必要だが、クルマを持っていないと回答した(東京以外の)若者に、移動はどのようにしておこなっているかを聞いたところ、「自転車」が31.5%、「徒歩」が22.4%、「電車」が17.3%、「バス」が6.8%となっており、近場であれば自転車や徒歩で移動し、遠いところは電車やバスを使って移動をしているようです。

 また、「他者のクルマ」と答えた14.9%には、家族の送迎によって移動をしているという回答が多くあり、「その他」のなかには、カーシェアを利用などの回答がありました。

 さらに、生活にクルマが必要だがクルマを持っていないと回答した(東京以外の)若者に、なぜクルマが必要なのに持っていないのかを聞いたところ、「お金がかかるから」の30.9%には、「維持費が高いから」、「経済的に余裕がない」、「駐車場代が高いから」などの回答があり、「その他」のなかには、「事故が怖い」、「ペーパードライバーだから」などの回答がありました。

※ ※ ※

 今回の調査により、少なくとも地方の若者はクルマの必要性を感じている人が多いことがわかります。

 しかし、経済的な理由からクルマを持てないという人も多いことがわかりました。

 クルマ離れの原因は冒頭に挙げた「クルマの寿命が延びている」、「若者がクルマの必要のない東京に移動している」のほかに、経済的理由もあるようです。

 クルマを持つことで移動範囲が広がることは、結果として生活の質の向上にもつながると考えられるため、もう少しリーズナブルにクルマを所有できる環境が必要なのかもしれません。