激化するポスト安倍レース　文在寅政権の「意中の人」は…？

2020年8月31日 17時1分

　安倍首相の突然の辞任は韓国でも波紋を広げている。辞意表明の翌日、各紙は１面で会見の様子を報道。安倍政権と文在寅政権によって深刻化した戦後最悪の日韓関係は、安倍首相の退陣を機に改善に転じる余地があるのか。

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　安倍首相の辞意表明を受け、大統領府報道官は「安倍首相の突然の辞任発表を残念に思う」との書面コメントを発表。

「日本憲政史上最長首相としてさまざまな意味ある成果を残し、特に長い間、韓日両国関係の発展のために多くの役割をしてきた」とし、「安倍首相の早期の回復を願い、わが政府は新しく選出される日本の首相および新内閣とも韓日友好協力関係増進のために引き続き協力していく」とまとめた。

　外交部も「安倍首相の早期回復を願う。新しい日本の首相および内閣とも韓日友好関係増進のために協力を続けていく」との声明を出した。これらの韓国政府側の反応について朝日新聞は〈韓国政府関係者は「具体的に頭に浮かばないので、抽象的な表現になった」と明かす〉と報じている。

　ポスト安倍を選出する自民党総裁選をめぐっては、岸田文雄政調会長が立候補を明言。菅義偉官房長官も出馬準備を進め、石破茂元幹事長や河野太郎防衛相も立候補を模索している。ほかに野田聖子元総務相、茂木敏充外相、稲田朋美幹事長代行、西村康稔経済再生相、下村博文選対委員長の名前も浮上。党内の勢力争いが激化している。こうした面々の中に韓国側の「意中の人」はいるのか。

「嫌韓を政権浮揚に利用してきた安倍首相の退任は悪いニュースではありませんが、し、誰が後継になっても日韓関係に大きな変化は期待できないというのが大統領府の結論のようです。強いて言えば、石破茂元幹事長が比較的与しやすいとの見方がありますが、韓日の歴史問題に対するスタンスはどの自民党議員であれば似たり寄ったり。最大の懸案事項となっている韓国大法院の徴用工判決への考え方も同様でしょう」（在韓ジャーナリスト）

　未来志向のフレッシュな政権に日韓ともども代わらない限り、展望は開けないのか。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]