国際宇宙ステーションへと接近するクルー・ドラゴン(Credit: NASA TV)


日本時間5月31日(日)4時22分に2名の宇宙飛行士を乗せて打ち上げられたスペースXの新型宇宙船「クルー・ドラゴン」は、同日23時16分に国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに無事成功しました。


打ち上げからおよそ12分後にファルコン9ロケットから分離されたクルー・ドラゴンは、その後徐々に高度を上げていき、当初アナウンスされていた予定よりも若干早くISSに到着。日本時間6月1日(月)2時2分にハッチが開かれると、Robert Behnken(ロバート・ベンケン)宇宙飛行士とDouglas Hurley(ダグラス・ハーリー)宇宙飛行士がISSの第2結合部「ハーモニー」へと姿を現しました。


クルー・ドラゴンによるISSへのドッキングは昨年3月の無人飛行ミッション「Demo-1」以来2回目で、民間宇宙企業の宇宙船による有人でのドッキングは史上初となります。合流した5名の宇宙飛行士が互いに手を結ぶ姿はNASA TVでも中継され、宇宙開発の新時代到来を象徴するものとなりました。



▲与圧結合アダプタ2(PMA-2)をくぐり抜けてISSへと入る両宇宙飛行士の様子▲


Behnken宇宙飛行士とHurley宇宙飛行士は、第63次長期滞在クルーの一員として他の宇宙飛行士とともにISSでのタスクに従事します。両宇宙飛行士のISS滞在は約110日間の予定で、帰還時には再びクルー・ドラゴンに乗り込んで大気圏へと再突入し、大西洋上に着水する計画となっています。


クルー・ドラゴンの到着により5名となった第63次長期滞在クルー(Credit: NASA)


 


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Image Credit: NASA
Source: NASA
文/松村武宏