iPhoneアプリ起動不能バグ、アップルがアプリ更新により解決済みと発表
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先日iOS 13.5が配信開始されましたが、その直後に複数のアプリにつき「このAppの共有は取り消されました」と表示されて起動できない苦情が相次いでいました。

これに対してアップルが数十ものアプリ更新を行い、バグを修正したと発表しています。

本問題は、TwitterやYouTubeなど一部のアプリを開こうとすると「このAppの共有は取り消されました。使用するには、App Storeから購入する必要があります」とのエラーメッセージが表示されるというもの。この後はキャンセルするか、App Storeにリダイレクトされる二択のみで、起動しようとすると再び同じことが繰り返されていたと報告されています。

米9to5Macによると、このトラブルは一度アプリを削除して再インストールすれば解決したとのこと。ただしLINEなどは会話履歴が消える可能性を懸念した人たちが、アプリ削除に踏み切れないなどの声も散見されました。

上記のエラーメッセージは、本来はファミリー共有しているアプリの権限が取り消されたとき(グループから削除された場合)に出るものです。9to5Macいわく、この問題は以前もたびたび起こっており、サーバー側の問題を修正したり、証明書を署名し直したりして解決してきたと述べられています。

つまり今回のトラブルもアプリ側ではなく、アップル側の問題ということです。そこで同社はユーザーの苦情1つ1つに対応するのではなく、一気にアプリのアップデートを配信することで、エラーを引き起こしていた部分を取り除いて再インストールした-- 9to5Macはそう分析しています。

アップルはそうした詳細を述べてはいませんが、米TechCrunchにアップデートを行ったことを認めて「影響を受ける全てのお客さまについて、問題が解決されたことを確認した」と述べています。

SNSやメッセンジャーアプリアプリが起動するかどうか以上に、それまでの会話履歴データが重みを持っており、それらが引き継ぎできなければ価値が激減しかねません。今回のように身に覚えがないエラーが起こった場合は、情報不足の中で慌てて対策したりせず、アップル公式の対応を待った方がよさそうです。

Source:TechCrunch / 9to5Mac