カルロス・ゴーン被告

 金融商品取引法違反と会社法違反の罪で起訴された前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)は米国時間の30日(日本時間31日)、米国の代理人を通じて声明を発表し「私は今レバノンにいる」と明らかにした。海外渡航禁止の条件で保釈されていながら無断出国、逃亡した。2020年4月に始まる予定だった公判の見通しは立たなくなった。

 ゴーン被告は声明で「有罪が前提で、基本的人権が否定されている」と日本の司法制度を批判した。国内外から「人質司法」と指摘された保釈の在り方にも影響を与えそうだ。

 法務省や検察庁などは、出入国管理の根幹を揺るがす事態とみて出国の経緯を調べる。

レバノンの首都ベイルートにあるカルロス・ゴーン被告の自宅ガレージに立つ警備員=30日(AP=共同)