森村泰昌「さまよえる私とは?」問う展覧会、原美術館で - マネの絵画や著名人に扮する映像&写真

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展覧会「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」が、東京・品川の原美術館にて、会期を延長して2020年7月12日(日)まで開催される。なお、同館は臨時休館していたが、6月9日(火)より日時予約制で再開。

現代日本における「私」とは──

絵画や映画に現れる人物、あるいは歴史上の人物に扮したセルフポートレート作品で知られるアーティスト、森村泰昌。巧みなメイクや衣装により、時代や人種、さらには性別をも飛び越えた“自分”を演出してきた森村は、原作や背景に独自の解釈を加えるとともに、「私」とは何かという問いに一貫して取り組んできた。

「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」で森村は日本近現代史と文化史にも目を向ける。第二次世界大戦後の日本では、戦前の考え方が否定され、西洋の価値観がその空白を埋めていった。そうしたなかで生まれ育った経験から「真理や価値、思想は、衣服のように自由に着替えられるもの」と思い至った森村が、約20点の作品を通して、現代日本における「私」とは何かという問いを投げかける。

映像作品&レクチャーパフォーマンス

会場では、2018年にニューヨークにて発表した映像作品《エゴオブスクラ》の再編集版を展示するとともに、この映像を用いた作家自身による“レクチャーパフォーマンス”を開催。長きにわたり⻄洋美術史を参照し、人種や性別を超えて他者に扮してきた背景や思いが、森村自身の言葉で語られる。

マネ《オランピア》を参照した2作品を展示

また、平面的な描法により、近代絵画史の転換をもたらしたエドゥアール・マネ《オランピア》を原作とする初期作と新作もあわせて紹介する。《オランピア》に描かれるのは、白人娼婦と黒人召使。彼女らは、初期の代表作《肖像(双子)》においては⻩色人種であり男性である森村に演じられることになる。そして新作《モデルヌ・オランピア》ではさらに、芸者と⻄洋男性の姿へと移しかえられる。

また、同じくマネの作品を参照した《フォリーベルジェールのバー》も展示。“オランピア”2作と合わせてぜひ鑑賞してみて。

詳細

展覧会「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」
会期:2020年1月25日(土)〜7月12日(日)〈日時予約制〉
※2020年2月29日(土)〜3月17日(火)、および3月28日(土)〜6月8日(月)は臨時休館、6月9日(火)より再開
※会期は延長
※公式サイトより要事前予約
会場:原美術館
住所:東京都品川区北品川4-7-25
開館時間:平日 11:00〜16:00 / 土日祝 11:00〜17:00
※当面のあいだ、平日は開館時間を短縮し、水曜日の夜間開館は休止
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料:一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円、70歳以上 550円、原美術館メンバー 無料
※当面の間、10名以上の団体での来館は遠慮のこと
※学期中の土曜日は、小中高生の入館無料
※映像作品の上映は⼊替制
※毎週日曜日のギャラリーガイドは当面の間、休止
※来館に際しての注意事項など、詳細は公式サイトを確認のこと

【問い合わせ先】
原美術館
TEL:03-3445-0651
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