インテルの主力として人気も博した長友。そんなサムライ戦士のパフォーマンスは確かな数字として表れている。 (C) Getty Images

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 現地時間12月1日のセリエA第14節でスパルに2-1と勝利したインテルは、同日の試合でサッスオーロと引き分けたユベントスを抜いて首位に浮上した。

 ジョゼ・モウリーニョの下でチャンピオンズ・リーグ(CL)優勝を含む3冠を達成したのは、2010年のこと。その後、インテルは幾人もの監督の首をすげ替え、オーナーも変わり、CLに出場できない時期も続いた。

 だが、アントニオ・コンテ監督が就任した今シーズン、インテルは8連覇中の絶対王者とタイトルを競うことが期待されている。一時は低迷した名門の復調に、約10年という月日を思い起こすサポーターもいるかもしれない。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は12月3日、スイスを拠点とするサッカー関連調査機関の『CIES Football Observatory』によるあるデータに注目した。この約10年、欧州5大リーグの1部リーグで常に戦ってきたクラブにおける出場時間ランキングだ。

 これによると、2010年1月1日から今年の11月15日までの間で、インテルでもっともプレー時間が長かったのは、2万4080分のサミール・ハンダノビッチ。2012年に加入し、正守護神としてゴールマウスを守ってきた現キャプテンだ。対象期間の71.3%にあたるプレー時間が、その絶対的な存在価値を裏付ける。

 2位に続いたのは、昨シーズン途中にそのハンダノビッチにキャプテンマークを渡すことになり、今夏にパリ・サンジェルマンへレンタル移籍したマウロ・イカルディ。プレー時間は1万5070分で44.7%だった。

 そして、3位に名を連ねたのが、現在はガラタサライに所属する日本代表の長友佑都だ。2011年の冬にチェゼーナからインテルに移籍した背番号55は、イタリアの名門で7年にわたってプレーした。

 インテルでセリエAの170試合に出場して9得点を記録した長友のプレー時間は1万2876分(38.2%)だった。4位のダニーロ・ダンブロージオとの差はわずか46分だが、その数字は長友が近年のインテルにおいて長きにわたり貴重な戦力として貢献してきた証と言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部