スマホの初期設定が有料になる? これからの損をしない買い方とは

写真拡大 (全5枚)

「ドコモショップのサポートが有料化する」と報じられたのは10月末。
賛成の意見も反対の意見も、どちらもSNSなどを中心に見受けられた。

しかし実際に、何が有料化するのか?
この部分については、あまり認知されていないようだ。

12月以降、ドコモショップで有料化するのは「初期設定」なのだ。

スマートフォンや携帯電話を購入した際、ドコモショップ以外で購入したものをドコモショップに持ち込んで設定をお願いする場合に限り、3,000円の設定費用がかかるのだ。

例えば家電量販店で購入し、それを持ち帰った後にドコモショップに相談に行き、そのまま設定をスタッフにお願いするような場合が、有料となる。

しかしこうした設定は「無料で行って欲しい」と考える人もいるだろう。
一方で、「有料でもいいから面倒をみて欲しい」と考える人もいるだろう。

そこで今回は、設定に自信がない人は、今後どこでスマートフォンや携帯を買うべきかを考えご紹介していく。


○「端末代金」と「設定費用」をチェックすべし



まずはドコモショップだ。
ドコモショップで購入し、ドコモショップで設定してもらう場合、設定は無料になる。
これが最も簡単でサポートに余計な費用がかからない買い方だろう。

しかし一点気にするべきが「端末代金」だ。
敢えてドコモショップを避けて買っている人の多くは「ドコモショップは高いので、量販店で買っている」とも言っている。




上記はとあるショップでのiPhone 11 Proの価格だ。
注目すべきは「頭金」の項目で、金額は11,000円と書かれている。

同じiPhone 11 Proの64GBを、ドコモオンラインショップで購入した場合は126,720円なので、単純に11,000円上乗せされているのだ。

確かにドコモショップで購入すれば、3,000円の初期設定費用は無料になる。
しかし他の店舗で買うよりも元々1万円以上高い値付けをしているのであれば、ほかの店舗で買って3,000円を支払った方がトータルでは安くなる。

もっともドコモショップで購入する際は、製品選び、料金の説明が量販店よりも丁寧だったりするメリットもある。また量販店よりも「現在のプランでいくらかかっているか」など利用状況もお店側で簡単に調べられる。
こうした「トータルサポート」のメリットを考慮すれば、価格差は許せる範囲かもしれない。




そして続いては家電量販店。
ドコモショップでの購入ではないため、もし購入後にドコモショップへ設定をお願いするとなると3,000円の設定費用がかかってしまう。




しかし、家電量販店でも独自の有料サポートサービスを行っている場所も増えており、サポートが存在していることは意外と知られていない。
例えば上記はヤマダ電機の行うサポートサービスの価格表だ。
ドコモショップの初期設定にも含まれている
・初期設定
・アカウント取得代行
これらは、同店の有料会員に入っていない場合でも4,000円で受けられる。
ドコモショップでの設定費用と1,000円しか差が無い金額で行ってもらえるのだ。

先ほどの「端末代金」「頭金」の話に戻ると、
家電量販店の方がドコモショップよりも頭金の金額が安く設定されていることは珍しくない。その場合、トータルで計算すると家電量販店で有料のサポートまでお願いした方が安い可能性も十分にある。

実際には、必ずしも家電量販店の方が安いとは限らないし、ドコモショップが高いとも限らない。
これは近隣の競合店と価格競争が行なわれているからだ。
・ショップが高いので、自店を安くする
・量販店が安すぎるので、ドコモショップも安くする
など、お互いに価格競争を行っているケースは珍しくもない。

例えば、筆者の場合、
・自宅から最も近いドコモショップ
・量販店
比べてみると、端末代金と頭金が全く同じ。
さらに量販店も同店で購入した場合に限り、初期設定は無料で行うと案内している。
このため、ドコモショップと同等の価格内容で提供されている。

お店毎の端末代金の差やサポート代金の差は、実際に購入に行ける店舗で変わってくる。
なので「ここで買うのが一番おトク」とは、実際のところ言い切ることは難しい。

一切のサポートが必要ない、そんな人はごく少数だ。
ほとんどの人の場合、サポートは必要だ。
ならば、
「ドコモショップは高い」
こうした偏見はすてて、端末代金以外のサポート価格の確認を行い、購入店を決めるのがベストだろう。


執筆 迎 悟