小林さん宅に通じる小道の入り口付近には、花が手向けられていた=2019年10月23日午後0時38分、茨城県境町若林、小島弘之撮影

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 茨城県境町の住宅で会社員の小林光則さん(48)とパート従業員の妻美和さん(50)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件は、23日で発生から1カ月が経った。

 県警は夫婦の携帯電話の解析などを進めているがトラブルは確認されておらず、犯人像の絞り込みは難航している。

 捜査関係者によると、夫婦の携帯電話のメールやLINE(ライン)などの解析に加え、通話履歴のある関係先や勤務先の聞き込みを進めているが、夫婦が巻き込まれているようなトラブルは確認されていないという。犯人は小林さん宅に侵入後、2階にいた夫婦の寝室に直接向かったとみられることや、2人に複数の深い傷があることから、県警は怨恨(えんこん)による犯行の可能性が高いとみていたが、犯人につながる手がかりは乏しい状況だ。

 事件当時、両足を切られて重傷を負った中学1年の長男(13)が「犯人はサイレンが聞こえると、『やばい』と言って逃げた」と証言。また、ほかの家族4人とは別に1階に1人で就寝中だった大学3年の長女(21)が、交際相手に助けを求める電話をかけていたことも新たに分かった。