ユヴェントスで「消えてしまった天才」
昔から若い選手をアカデミーに多く抱えることで知られるユヴェントス。数十名を下部リーグのチームに貸し出しており、その中から戦力となる者を引き上げてくる。
しかし、「必ずブレイクするだろう」と思われながらも活躍できなかった者も…。
マッテオ・ブリーギ
所属:1999〜2002年
リミニの下部組織で育成され、18歳でユヴェントスに引き抜かれたブリーギ。2001-02シーズンにはボローニャに貸し出され、セリエA最優秀若手賞を獲得した。TVゲームのFIFAシリーズでは当時最も成長する選手の1人で、最高97までのポテンシャルがあった。
ヨーロッパで最高クラスの若手司令塔と評価された彼は、後にローマでレギュラーを掴んだ時期もあったものの、当初の期待通りにスター選手となることはできなかった。
なお、昨季限りでエンポリとの契約が満了となっており、現在はフリーエージェント。
ダヴィデ・キウミエント
所属:2000〜2007年
2005-06シーズンにル・マンで松井大輔とともにプレーしたことで知られる「NEXTデル・ピエロ」。16歳でザンクト・ガレンからユヴェントスに加入し、大きな期待を集めた攻撃的MFだ。
ただその後シエナ、ル・マン、ヤングボーイズとローン先であまりインパクトを残せず、期待はずれになってしまった。その後はルツェルン、バンクーバー・ホワイトキャップス、FCチューリッヒでプレー。2017年に退団してからは指導者となり、カナダで生活している。
ファビアン・カリーニ
所属:2000〜2004年
ワールドユースや南米ユースで大活躍をし、大会ベストイレブンにも輝いたカリーニ。21歳でダヌビオからユヴェントスへと引き抜かれ、セリエAに挑戦することとなった。
ただその時の守護神ブッフォンの牙城は崩せず、一試合も出ないままスタンダールへローン移籍。2004年にはファビオ・カンナヴァーロとのトレードでインテルに加入も、そこでもフランチェスコ・トルドのサブに甘んじた。昨年慢性的な腰痛のために引退している。
ドメニコ・クリッシト
所属:2004〜2009年
イタリア各年代の代表チームで常に活躍を見せてきたエリートで、ジェノアから18歳でユヴェントスへと移籍。ただ8試合しか出場することはなく、古巣ジェノアへのローン移籍を経て退団することになった。
後にイタリア代表にも選ばれ、2011年にはロシアのゼニトに加入。東欧で長く主力として活躍を見せたあと、昨年古巣ジェノアに戻ってきている。
セバスティアン・ジョヴィンコ
所属:2006〜2015年
本物の「天才」であったことに疑いはなく、ユヴェントスのファン全員がそれに頷くだろう。しかしあまりにも状況に恵まれなかった。
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若くしてローン先のエンポリで活躍を見せ、ユヴェントスで少ないチャンスを生かしたように見えた。レギュラーは掴めずパルマに一時放出されたが、そこでも力を証明して買い戻された。
それでもユヴェントスでは徐々に出番を失ってしまい…2015年にアメリカ・MLSのトロントFCへ。現在はサウジアラビアのアル・ヒラルでプレーしており、国際的な舞台で力を発揮中。
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