プレス各社が自動車向け熱間プレスの供給を拡大するワケ
アイダエンジニアリングは構造上の技術課題を解決した。これまで型締め時には、駆動摺動(しゅうどう)面に油切れが生じ、繰り返しの動作で焼き付け現象を引き起こすことがあった。サスペンションの圧力制御で、摺動面に隙間を作って潤滑油が入り込む新機能を開発、搭載した。
エイチアンドエフは国内顧客にホット用サーボ機を納めた。顧客からの要求に応じて製造・販売していく。アミノ(静岡県富士宮市)はサーボ機、油圧機を含む3方式の商品構成で顧客の要望に柔軟に応える。SEYIは1分当たりの生産性が「油圧機の3―4個に対し、最大6個を期待できる」と生産性を強みに日欧を開拓。ドイツにテスト拠点を設けた。
車各社はホットが「冷間成形に比べ成形性が良い」(トヨタ自動車)、「高い衝突安全性を確保したまま従来より部材を軽量化できる」(マツダ)と採用を拡大してきた。マツダは5月発売の「マツダ3」の車両重量の6%がホットによる。
一方、「加熱などの工程数が冷間成形より多い」(トヨタ)と、サーボ機にしても冷間成形に比べた生産性、省エネルギー性が課題だ。このため車大手の中には冷間成形に軸足を置き直す動きもある。
