KBOで起きた珍事が米国で話題に(画像はスクリーンショット)

写真拡大

あの伝説珍プレーを彷彿、韓国プロ野球での珍場面に続々反響

 日本で有名な珍プレーを超える衝撃、いや笑撃の珍事が韓国で飛び出した。韓国のプロ野球・KBOリーグで、ロッテ・ジャイアンツのシン・ボンギ遊撃手がフライを捕り損ね、ヘディングしてしまうまさかの珍場面。元中日の宇野勝を彷彿とさせる“ヘディング事件”を超えるプレーを、MLBの動画紹介サイト「Cut4」が「史上最高のヘマだ」と伝え、公式インスタグラムで動画で公開していたが、反響がさらに拡大。米ファンからも「ウソでしょ」「これが『頭を使え』ってことか」などと驚きの声が続々と上がっている。

 思わず吹き出してしまう珍プレーの舞台は、5日に行われたKBOリーグ、ロッテ・ジャイアンツとハンファ・イーグルスの一戦だった。3-3の8回1死走者なしの場面。イーグルスの打者は高々とフライを打ち上げた。ロッテの遊撃手シン・ボンギは中堅方向に後退し、落下点に入ってグラブを構えた。平凡な飛球に投手が安心したのも束の間、ボールはグラブをすり抜けるようにしてボンギの頭を直撃したのだ。

 ヘディングした格好となったボンギは背中から後ろに倒れこむ。まさに痛恨の失策かと思われた。しかし、日本の珍プレーとは異なる続きがあった。

 頭で弾んだボールが左翼方向へ、カバーに走っていた左翼手チョン・ジュンウが難なく掴んだのだ。予想だにしない展開に目を丸くして驚きながらも見事にフォローし、グラブを掲げてアウトをアピール。ロッテ側が事なきを得る一方で、相手打者は唖然とした表情でがっくりだ。エラーを免れたボンギは立ち上がり、前髪を上げて額を確認。試合中にもかかわらず、心配そうに駆け寄った味方も苦笑いするワンシーンだった。

米ファンに反響拡大「OMG、これ最高」

 Cut4は公式サイトで「ポップフライが選手の頭部を跳ね他選手のグラブへ 史上最高のヘマだ」の見出しで脚光を浴びせていたが、動画を公開している公式インスタグラムにはファンからの反響のコメントが続々と寄せられている。

「これだから彼はMLBにはいないんだな」
「ウソでしょ」
「これが、僕のコーチが言う『頭を使え』ってことか」
「これ記録は何になるの?」
「遊撃手なんだからボール捕らなきゃ」
「OMG、これ最高」
「痛い」
「ナイスアシスト」
「これも『頭を使う』一つの例だ」

 ヘディング事件の“本家”宇野の場合は、左翼フェンス際へ打球が転々とする間に一塁走者が生還。投手だった星野仙一がグラブをたたきつけたシーンもよく知られている。あれから38年、結末こそ大きく違うが、伝説が色あせることはない。(THE ANSWER編集部)