日本代表MF香川【写真:Noriko NAGANO】

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ボリビア戦、代表初キャプテンの香川は反省 「もうちょっと工夫できればよかった」

 森保一監督率いる日本代表は、26日の国際親善試合ボリビア戦で1-0と勝利した。

 10番を背負い、自身初の代表キャプテンを務めたMF香川真司(ベジクタシュ)は後半途中までプレーしたなか、海外でも高い人気を誇るサッカー漫画「キャプテン翼」のようなワンシーンが生まれている。

 トップ下で先発出場した香川だったが、この日は苦戦を強いられた。代表デビューを果たしたDF畠中槙之輔(横浜F・マリノス)とMF橋本拳人(FC東京)に加え、1トップは代表初先発のFW鎌田大地(シント=トロイデン)など代表歴の浅い選手も多く、香川自身は輝きを放てないまま後半23分にMF南野拓実(ザルツブルク)と交代している。

 初共演の選手も多かったなかで「難しい試合になると予想していた」と振り返った香川。「若い選手であったり、初めての選手が本当に素晴らしいプレーをしてくれたので、もうちょっと前で僕たちが工夫できればよかった」と悔しさを露わにしている。

 不発に終わった香川だが、10番アタッカーのプレーから、まるでキャプテン翼のようなワンシーンが生まれた。左腕にキャプテンマークを巻いた香川がボールを持ち、相手ペナルティーエリアに侵入しようとした瞬間、前後左右から相手5人が包囲。香川は足もとにボールを収め、今まさに突破を図ろうとしている決定的瞬間が写真に収められている。

かつて神戸の元スペイン代表MFイニエスタにも注目 「キャプテン翼のように囲まれる」

 香川は1月下旬、ドイツ1部ドルトムントからトルコ1部ベジクタシュに移籍。新天地デビュー戦となった2月3日の第20節アンタルヤスポル戦で後半36分から途中出場すると、その16秒後にデビュー弾を叩き込み、直後に直接FKを決めて3分間で2ゴールと強烈なインパクトを放った。

 その活躍を受けて現地ファンの間では、トルコでも知られている「キャプテン翼」の主人公・大空翼を引き合いに「Tsubasa」という声が上がったほどだ。

 かつてJ1ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタも、相手5人に囲まれるシーンが話題となり、ポルトガルメディア「bancada」は「キャプテン翼のように囲まれるイニエスタ」と報じていた。ボリビア戦の香川も類似プレーを生み出している。

 ボリビア戦では結果を残せなかった香川だが、所属クラブに戻って再び圧巻のプレーを披露してくれるだろうか。(Football ZONE web編集部)