日本代表の歴代ユニフォームを見る!2014年「円陣モデル」

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28日にアジアカップ準決勝でイラン代表と激突する日本代表。

アジアの強国同士による約3年3か月ぶりの対戦は、文字通りの大一番となる。日本代表にとっては5勝6分7敗と負け越している分の悪い相手だが、直近20年間に限れば1勝3分1敗と五分の成績だ。

そんな日本代表の歴代ユニフォームを振り返る当企画。今回は2014年ワールドカップモデルとして記憶されている「円陣モデル」をご紹介。ユニークなコンセプトを持ったデザインだった。

日本代表 円陣モデル

ホーム、アウェイともに共通のデザインを採用した「円陣モデル」は、選手がピッチ上で円陣を組むと、背中にあしらった「結束の一本線」がつながり一つの輪になる。あの一本線を捨てきれなかったadidasが形を変えてリリースした、新たな一本線モデルともいえるユニフォームだ。

日本代表 2014 adidas ホーム ユニフォーム

2013年11月に発表となったユニフォームは、2014W杯ブラジル大会や、2015年のアジアカップで使われた。ホームキットは前モデルのダークネイビーから、伝統的なブルー(adidasの色名は“ジャパンブルー”)に戻っている。

エンブレムから放射状に伸びる11本のラインも特徴。背面の一本線などには、見方によってはピンクやオレンジにも見える蛍光色のレッドで彩った。

当時アジア王者の日本代表は、胸にチャンピオンパッチを装着して2015年アジア杯に出場。ネームナンバーもゴールドカラーの特別仕様を付けていた。

パンツとソックスもブルーを基調に蛍光レッド。ソックスには水平ストライプ柄をあしらった。

2015年10月にテヘランで行われたイラン代表とフレンドリーマッチは、先制を許すも武藤嘉紀のゴールで同点に追い付き、1-1の引分けに終わっている。

日本代表 2014 adidas アウェイ ユニフォーム

2014年2月に発表されたアウェイキットは、史上初となる蛍光イエローを採用して驚かせた。2014年W杯ブラジル大会での現地の人々からの応援を期待して、ブラジル代表のカナリアカラーに近いイエローが選ばれている。

背面の一本線はホームと同じ色を採用。袖口やスリーストライプスはブルーで彩る。

パンツとソックスも蛍光イエローで統一し、ソックスにはホームと同じように水平ストライプをあしらう。残念ながら、決して日本らしさを感じるとは言えないデザインだった。

日本女子代表 2014 adidas ユニフォーム

女子代表(なでしこジャパン)はいつも通りに別カラーが登場。2015年W杯カナダ大会では決勝でアメリカ代表に敗れて、準優勝に終わった。

背中の一本線もピンクを採用。通常はホワイトのネームナンバーだが、W杯とその直近のフレンドリーマッチではピンクカラーの特別仕様を付けていた。

アウェイキットは男子同様に蛍光イエローを基調としたデザイン。

袖口などの差し色にピンクを使っているが、同部分をブルーで彩った男子代表よりも色の親和性が高く、良く合っていた。

日本代表 2014年アジア大会 adidas ユニフォーム

アジア大会のユニフォームは、オリンピックと同様にスリーストライプスを外し、協会エンブレムを日の丸に変えて臨んだ。だが、この「商業色・協会色を無くす」対応は各国で異なり、協会エンブレムを付けて出場する国も多く、統一性は無かった。

スリーストライプスの他に、エンブレムから伸びる放射状の11本線も外されたが、背面の一本線は残されている。

女子代表はピンクをあしらったユニフォームで出場。ピンクが少ない分、ちょっと寂しい感じ。

2014年アジア大会は、男子はU-21代表で出場し準々決勝で敗退。女子はなでしこジャパンで出場し、準優勝に終わった。

2015年10月のイラン代表戦を最後に「円陣モデル」はその役目を終えて、後継の「調和モデル」が登場する。