2018年12月4日に発表された山手線新駅の駅名「高輪ゲートウェイ」。多くの人が「高輪」「芝浦」などを予想していた中でのカタカナ入りの駅名は、賛否含めてかなりのインパクトを世間にもたらした。

当日の4日には、早くもこんな画像が投稿された。


ちてい(広報用アカ)(@seibu271_rs)さんのツイートより

国鉄末期風のデザイン

これは投稿者の「ちてい」さんが国鉄時代末期をイメージしてデザインした架空の駅名標。近年導入された山手線の駅ナンバリング「JY26」が入っていて、現代に創作したものだとわかる仕掛けも仕込まれている。駅名が「たかなわげーとうぇい」とすべて平仮名で書かれていて、何だかとぼけた印象だ。

また「スト高」さんも、こんな自作の画像を投稿。


スト高(@SUTO_EXPWY)さんのツイートより

こちらも同じく国鉄のデザインを踏襲。ホームの屋根から吊り下げ、内側から照明で明るくするスタイルで、ゲートウェイはカタカナで書かれている。白地に黒文字のシンプルなデザインに、「高輪ゲートウェイ」という超現代風な文字とのミスマッチがおもしろい。スト高さんによればこれも国鉄末期の1982年頃から東日本で採用されていた様式をなぞったもので、文字の書体も当時のものをできる限り再現している。再現にあたっては、現在のJR東海の駅名標の書体が当時の国鉄のスタイルに近似しているため、トレースして正確な再現を試みたそうだ。

駅名発表時の会見ではJR東日本の深澤祐二社長が今のJRのデザインの駅名標を掲げてアピールしていたが、これらの創作画像も味わい深い。

こうした、あたかも国鉄時代から高輪ゲートウェイ駅が存在したかのようなジョークには、ネット上の皆さんも

「すごい、よく残ってましたね」
「見慣れない横文字の駅名に驚いたのをよく覚えています」

とユーモアを効かせたやりとりで応えていた。

新駅名にはJR東日本が再開発を進める「グローバルゲートウェイ品川」をPRする意図も込められているが、こんな形で創作欲あふれるネットユーザーを刺激していたようだ。