井上尚弥【写真:Getty Images】

写真拡大

「WBSS」参戦打診と米報道…大橋会長は次戦に全力「マクドネル戦の先を見ていない」

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)は5月25日にWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦(大田区総合体育館)で同級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦する。3階級制覇が期待される「The Monster」だが、賞金総額50億円ともいわれるボクシング界の一大イベント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」参戦の打診を受けているという。米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」が報じている。

 昨年9月にクルーザー、スーパーミドル級の8選手が参加し、開催されたWBSSは現在、決勝を残すのみ。今回は優勝総額5000万ドル(約53億円)で行われている一大イベントだが、第2回の候補として「Naoya Inoue」に白羽の矢が立ったという。

 記事によると、所属する大橋ジムの大橋秀行会長はWBSSから井上参戦に関する連絡を受けたことを認め、それは今年の年末に予定されているバンタム級のトーナメント参戦に関する打診だったという。

 しかし、現在のターゲットはマクドネルのみ。大橋会長は「我々はマクドネル戦の先を見ていません。試合後に我々は選択肢を模索することになります」と話し、まずはタイトル戦に全てを注ぐ方針という。

 記事によれば、WBSSのプロモーターのカル・サワーランド氏も第2回大会を軽量級で行う計画を披露している。

井上が目玉に? 「格式高い統一戦とブランド力のあるマッチアップが見込まれる」

 「我々はまず軽量級の発表を行う。バンタム級、フェザー級、ライト級、スーパーフライ級など、我々はこの階級を視野に入れている」と話す一方、WBA世界バンタム級スーパー王者のライアン・バーネット(英国)のプロモーターのエディ・ハーン氏はバーネットとWBO世界バンタム級王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)がWBSS参戦に前向きと語ったことも記事では紹介されている。

 さらに、特集では「舞台は整った。ナオヤ・イノウエとライアン・バーネット、この階級最大のビッグネーム2人がWBSSからの折衝を認めたのだ。彼らは5月の別のファイトのために現在、共闘している」と紹介。大舞台でのスーパー王者対モンスターによる一大決戦の実現に期待を膨らませている。

ボクシングファンはバンタム級の大会の成功を祝うことができるだろう。パウンド・フォー・パウンドでトップ10入りする、ナオヤ・イノウエという名前のファイターを含んだ、格式高い統一戦とブランド力のあるマッチアップが見込まれる」と、井上こそが一大イベントの目玉になると評価を与えていた。(THE ANSWER編集部)