化合物系太陽光パネル、ソーラーフロンティアが低コストで再利用
開発した技術は表面ガラスとそれ以外の素材に分離できる。まず太陽光パネルを加温し、表面ガラスと封止材との化学結合を弱める。分解装置にセット後、パネル側面へ三角形の金属を当て、表面ガラスから封止材側の素材をはがす。表面ガラスには樹脂が残らず、再利用可能となる。加温温度と金属の形状を工夫した。
はがした封止材側の素材は、硝酸を満たした槽につける。剥離した封止材を回収し、沈んだ基板ガラスを除去する。残った液を精錬すると発電部などの素材を取り出せ、再びパネル材料にできる。回収率は90%以上。
現状はパネルを炉に入れて蒸し、封止材を分解してから素材を回収する。高熱を必要とするためコストがかかっていた。
環境省は2040年に80万トンの太陽光パネルの廃棄が発生すると試算する。また総務省が17年9月、適切なリサイクル・リユースの仕組みを求める勧告を出した。市場で主流のシリコン系パネルについては東芝環境ソリューションやエヌ・ピー・シーがリサイクル装置を製品化している。
