中国メディア・今日頭条は20日「日本のこういった教育方式には心服させられるが、中国の保護者は虐待だと真っ向から反対するだろう」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・今日頭条は20日「日本のこういった教育方式には心服させられるが、中国の保護者は虐待だと真っ向から反対するだろう」とする記事を掲載した。
 
 記事は「日本と中国では多くの部分で全く異なる。日本人が環境を非常に重んじるという点においてもそうだ。もちろん日本にも至らない点はあるし、すべての面でそうだという訳ではなく、相対的に見てということだ」としたうえで、教育においても日中間ではとても大きな差異があると指摘した。

 そして「日本の幼稚園では園児に自立心を学ばせ、自分でできることは自分でやることを教える。給食の当番になれば帽子とマスクをしっかり身につける。そして大事な点は、子どもたちの自覚性が非常に高いこと。これは教育と大いに関係があり、普段から先生をすすんで補助してあげたりするのだ」としている。

 記事によれば、日本の幼稚園で見られる園児の自立心や自覚性の高さは、中国ではあまり見られないものだという。「中国の保護者は子どもをとても寵愛しており、なんでもかんでもやってあげてしまう。早い段階から自分のことを自分でやるというのは、とてもすごいことなのだ」と説明した。

 記事は、日本における幼児教育に対して多くの中国人ネットユーザーが「とても学ぶに値する」との見解を示していると紹介する一方で、「もし中国の幼稚園が日本のようになったとしたら、保護者の多くはきっとは腰を抜かし、これは虐待だろうと思うかも知れない」と指摘している。

 子どもたちに自分のことをさせるというのは、自立心を養うのみならず、成功体験を積み重ねることにもつながる。最初はうまく服が着られず、何度もやり直して心が折れそうになるかも知れない。そこで大いに励ましつつやらせていくと、最終的にできるようになる。その挫折感と喜びを経験させるのだ。かわいい子ほど、身の回りの小さなことからどんどん自分でさせてみるべきなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)