過去最大のクルーズ船が寄港  先住民の踊りで約4千人を歓迎/台湾・花蓮

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(花蓮 11日 中央社)花蓮港(東部・花蓮県)に11日早朝、アジア最大級の大型クルーズ船「オベーション・オブ・ザ・シーズ」が寄港した。全長348メートル、約17万トンに及ぶ客船の入港は日本統治時代だった1939年の開港以来初めて。港では盛大な歓迎式典が行われ、原住民族(先住民)の踊りなどで香港や欧米からの乗客約3700人を迎え入れた。乗客らは花蓮でタロコ峡谷などの観光を楽しんだ後、次の目的地、台中港(西部・台中市)に向かう。

交通部(交通省)観光局の香港事務所は現地で台湾旅行を積極的にPRしており、その結果今回の台湾周遊クルーズが実現したという。ツアーは香港発着の6泊7日の旅で、香港の旅行会社が販売した。11月8日に出発し、途中、北部・基隆と花蓮、台中の3港に寄港する。

同局は台湾へのクルーズ旅行を取り扱う業者を増やすため、旅客に交通系ICカードを進呈するとしており、受け入れ側の自治体に対しても、歓迎式典の実施のほか、地図や記念品贈呈などのサービスの充実を求めている。

(陳葦庭/編集:塚越西穂)