要所を締め、2年ぶり8度目の選手権に駒を進めた矢板中央。目ざすは過去最高のベスト4以上だ。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

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 11月4日、栃木の選手権予選決勝が行なわれ、矢板中央と昨年の本大会ベスト4・佐野日大が対戦した。

 試合は序盤から矢板中央のペース。5バックで守りを固めてきた佐野日大に対し、ロングボール主体の攻撃で主導権を握った。前半22分にMF土谷大晟(2年)のFKからDF郄島祐樹(3年)がヘディングシュート。これがネットに突き刺さると、34分にはこぼれ球に反応したDF内田航太郎(2年)が豪快にミドルシュートを叩き込んでリードを広げた。
 
 迎えた後半。矢板中央は佐野日大に攻め込まれる場面が増え、12分にはPKを与えてしまう。しかし、GK山梨卯月(3年)が相手のキックを読み切るビックセーブを披露。守護神の活躍で難を逃れると、徐々に試合の流れを引き戻していく。

 すると、後半29分。MF飯島翼(2年)の左クロスからFW望月謙(2年)が右足で試合を決める3点目を奪って勝負あり。最後まで攻守に隙を見せなかった矢板中央は、2年ぶり8度目の選手権出場を手中に収めた。

取材・文:松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)