迷走ミラン、ELでも勝てずサポーター不満爆発 ジェノア戦の結果次第で監督交代か
AEKアテネにホームで0-0ドロー モンテッラ監督解任の可能性が高まる
ACミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が、今週末のリーグ戦、ジェノア戦後に解任される可能性が現実的に高まっているという。
イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
ミランは現地時間19日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージのAEKアテネ戦を迎えたが、ホームでスコアレスドローに終わった。平日のナイトゲームで観衆は2万人ほどだったが、一斉にブーイングを浴びせられる状況になり、試合後には即座にマッシミリアーノ・ミラベリSDがベンチのモンテッラ監督のところへ歩み寄ったとしている。
この試合に出場したMFマヌエル・ロカテッリは、「ブーイングされるのは当然。言葉ではなくプレーで示さなくてはいけない」と語り、DFダビデ・カラブリアは「不運な時期を過ごしているが、根本的な変化が必要だ」と話しているという。
モンテッラ監督は「選手たちにはプレーするのに必要な自信が感じられない。しかし、私はミラベリによるダービー(15日インテルに2-3で敗戦)後の批判には同意しない」と述べ、首脳陣との間に溝があることが見え隠れしている。
267億円の大型補強もドタバタ劇は収まらず
同メディアは、モンテッラ監督が週末のジェノア戦までは少なくとも指揮を執ることが確認されたと報じている。その一方で、ジェノア戦の結果次第ではミランが監督交代に打って出る可能性が高まったとした。
今季、イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチの加入という状況もあり3バックシステムに着手しているモンテッラ監督だが、その機能性には大きな疑問符がつけられており、リーグ戦でも4勝4敗と勝ち点を伸ばせていない。
昨季終盤に中国資本に株式を売却し、今季に向けて2億ユーロ(約267億円)ほどの投資を行って大型補強を敢行したミランだが、ドタバタ劇は収まりそうにない。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images