ビッグネームが次々、世界2位のハレプも初戦敗退 [武漢オープン]

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 中国・武漢で開催されている「武漢オープン」(WTAプレミア/9月24〜30日/賞金総額266万6000ドル/ハードコート)のシングルス2回戦で、世界ランキング2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)がダリア・カサキナ(ロシア)に2-6 1-6に敗れた。第2シードのハレプは1回戦がBYE(免除)で2回戦が初戦だった。

 ハレプは試合の出だしにカサキナのサービスをブレークしたが、その後はカサキナが終始、試合を支配した。

 これはカサキナにとって今季3度目のトップ5プレーヤーに対する勝利だった。彼女は今年、当時ナンバーワンだったアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を2度破っている。

「戦いはスコアが見せるよりずっと厳しいものだった」と試合後、カサキナは言った。

 ハレプは、もし決勝に進出し、他の選手の成績も彼女の都合がよいほうに進めば、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)から世界1位の座を奪う可能性を擁していたが、その仮説は初戦で消えることになった。

 世界4位のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は、この日、地元選手のジャン・シューアイ(中国)を6-4 3-6 6-4で倒し、ナンバーワンに返り咲く可能性を維持した。プリスコバがふたたびナンバーワンになるためには、この武漢で優勝し、なおかつムグルッサが準決勝より前で負けることが条件となる。

「私は常に、昨年自分がやったよりもいいプレーをしたいと願っている。すでに初戦には勝ったから、もう一試合に勝てるよう願ってるわ」とプリスコバは言った。

 そのムグルッサはこの日、センターコートでの最後の試合で、レシヤ・ツレンコ(ウクライナ)を6-4 6-4で下し、3回戦に駒を進めた。ウィンブルドン・チャンピオンのムグルッサは、各セットの序盤に相手のサービスをブレークした。彼女の次の相手はマグダ・リネッテ(ポーランド)だ。

「2年前、私はここで決勝に至った。私はいつも中国でいいプレーをしているわ」とムグルッサは言った。彼女は2015年大会の決勝でビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)に敗れていた。「ただ、前進し続けるように努めるわ」。

 また、この日の番狂わせはハレプ戦だけではなかった。先週の東京で優勝したばかりだった第4シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)が、予選を勝ち上がったマリア・サカーリ(ギリシャ)に5-7 3-6で敗れたのだ。

 加えてグランドスラム大会優勝歴2回のスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)もアリゼ・コルネ(フランス)に3-6 3-6で敗れた。

 番狂わせが多発する中、ほかに3人のシードたちが無事に3回戦に駒を進めた。2016年大会の準優勝者で第7シードのドミニカ・チブルコバ(スロバキア)、第8シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)、第9シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)らだ。

 オスタペンコは1セットダウンから盛り返し、バーボラ・ストリコバ(チェコ)を2-6 7-5 6-3で下した。ラドバンスカはユリア・ゲルゲス(ドイツ)を7-5 7-5で退けた。

 そのほかの試合では、第16シードのエレナ・ベスニナ(ロシア)、エカテリーナ・マカロワ(ロシア)、カロリーヌ・ガルシア(フランス)、ワン・チャン(中国)、バルバラ・レプチェンコ(アメリカ)らがこの火曜日に勝利をおさめ、3回戦に進出している。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「武漢オープン」の初戦でダリア・カサキナ(ロシア/左)に敗れた世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア/右)(写真◎Getty Images)
Photo: WUHAN, CHINA - SEPTEMBER 26: Daria Kasatkina of Russia (L) shakes hands with Simona Halep of Romania aftering winning the second round Ladies Singles match on Day 3 of 2017 Dongfeng Motor Wuhan Open at Optics Valley International Tennis Center on September 26, 2017 in Wuhan, China. (Photo by Yifan Ding/Getty Images)