新スタジアムの初得点者となったグリーズマン「歴史に名を刻めて光栄」

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 新本拠地のワンダ・メトロポリターノが、ついにこけら落としを迎えたアトレティコ・マドリード。栄えある初得点を記録したのは、やはり頼りになるエースだった。

 現地16日に行われたリーガ・エスパニョーラ第4節、今シーズン公式戦5試合目にして初のホームゲームとなったアトレティコ・マドリードは、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンのゴールにより1−0でマラガに勝利した。

 開幕戦ではシミュレーションおよび主審への侮辱による連続警告で退場となり、2試合の出場停止処分を受けたグリーズマン。新スタジアムのお披露目に合わせたかのように復帰を果たし、記念のゴールを決めるという千両役者振りを発揮した。

 試合後のインタビューで「退場処分により良い形でシーズンをスタートできなかったが、全てが成長の糧となる」と述べたグリーズマンは、チームの勝利にも自身の活躍にも満足感を表した。

「今日は再びピッチを駆け巡り、チームのために戦うという意欲がみなぎっていた。勝利を収めるという重要な目標を達成できたうえ、それをもたらすゴールまで決めることができて幸せ一杯だ。クラブ史に名を刻めて本当に光栄だね」

 新スタジアムに早くも魅了された模様のグリーズマンは、サポーターとの一体感を強調している。

「僕達はモチベーションに溢れていた。ここではすでに木曜の練習でプレーしていたけれども、何かが欠けていた。そう、12番目の選手がね。彼らは試合前のウォーミングアップから僕のチャントを歌ってくれた。自分の本拠地だから言う訳ではないが、ここはこれまでプレーした中で最高のスタジアムだ」

 一方、ディエゴ・シメオネ監督は試合後の会見で、復帰戦で勝負強さを発揮したグリーズマンを手放しで褒め称えた。

「これはもちろん単なるゴールではない。それは新スタジアムでの初得点だからという訳ではなく、苦しい状況で決めたものだからだ。彼はこれまで通りの決定的な選手として戻って来てくれた」

文=北村敦