香取慎吾「引退しない」発言がノーカット放送された裏に”番組トラブル”か(写真はイメージです)

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 元SMAPの香取慎吾(40)が芸能界引退や海外留学説に出演番組で言及した。去年から「芸能界に未練がない」「芸術家転身」などと報じられていた香取は、9月8日をめどにジャニーズ事務所を退所することが決定。今後の活動は不透明な状況にあったが、本人は「俺、引退しないから」と噂を否定したのだ。この内容をカットせず放送したフジテレビに対し、香取のファンからは称賛の声が相次いでいる。

 当該番組は、7月19日放送の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)。香取は、ロケ中にアンタッチャブル・山崎弘也(41)からの質問に答える形で、一連の問題に反論。引退説を否定したほか、画家になるという報道や留学の可能性についても「今、留学して勉強しない」と述べ、今後も芸能活動を続ける方針であると明言した。

 なにせ、SMAP解散後、香取が自らの活動状況に触れたのはこれが初である。この衝撃発言はすぐさまネットニュースで伝えられ、大きな話題となった。

「正直言って、香取がこんなにぶっちゃけた告白をすることは把握していませんでした。『19日の放送で香取が引退報道に言及する』といった類の派手な事前告知はなかったですからね。『引退しないから』の部分が予告のCMで流れ始めたのも、放送当日だったようです。通常のフジテレビならば、視聴率目当てで大々的に宣伝するはずですが……」(ジャニーズに詳しい芸能記者)

 視聴率低迷にあえいでいるフジテレビならば“話題作り”に利用することも可能だっただろう。しかし、今回はなぜそれをしなかったのか? これには、同番組とジャニーズとの“過去のトラブル”が関係しているようだ。

■香取慎吾の『おじゃMAP!!』では“東大の松潤”で事件も?

 前出の芸能記者が語る。

「実は、同番組は去年6月8日に“東大の松潤”が出演すると告知した回がありました。東京大学でのロケで、香取が嵐・松本潤(33)似の人物と接触するとほのめかしていたんです。予告映像で『東大の松潤と香取が夢の共演』と煽り、香取が電話を持って『松潤!』と呼びかけるシーンまで放送されていました。オンエアーの数時間前まで何度もこの予告CMを流していましたが、本放送では当該のシーンがなぜかカットに。急きょ編集したからなのか、その穴埋めで約1ヶ月前の内容を再放送する珍事が起こったんです。香取と事務所の関係悪化が囁かれていただけに、メリー喜多川副社長(90)への“忖度”が直前に働いたと見られている」

 香取のジャニーズ退所に伴って、『おじゃMAP!!』の終了は既定路線とされている。スタッフにとっては今回の“芸能続投宣言”こそ、香取への“はなむけ”だったのかもしれない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。