長友獲得を狙うサンプドリアがインテルに“ある提案” 高額年俸の障害を乗り越える一手とは

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長友の年俸は1億8000万円、通常であれば移籍金8億4000万円が必要となる

 イタリアの港町ジェノバを本拠地とするサンプドリアへの移籍話が浮上しているインテルの日本代表DF長友佑都だが、高額年俸という障害を乗り越えるためにサンプドリアからある提案を受けているという。

 イタリア紙「レプブリカ」が報じている。

 同紙は長友の150万ユーロ(約1億8000万円)という年俸に加え、今季終了時点で2年間の契約を残すため、通常であれば700万ユーロ(約8億4000万円)の移籍金が必要となる金銭面が問題になっているとした。サンプドリアは多く見積もっても400万ユーロ(約4億8000万円)を支払うのが限界で、成果オプションなどで穴埋めを図るしかないとされていた。

 そうしたなかで、サンプドリアがインテルに対して新たに提案しているのは、2シーズン前に期限付き移籍で獲得したアルゼンチン人DFマティアス・シルベストレの事例だという。

 当時のインテルはサンプドリアに期限付き移籍でシルベストレを放出したが、年俸はインテルが一部負担していた。インテルとの契約満了を待って、昨季開幕前に正式にシルベストレと契約している。

望みは友好的な関係に“甘える”こと

 サンプドリアのマッシモ・フェレーロ会長と強化責任者アントニオ・ロメイ氏の望みは、インテルのピエル・アウシリオSDを含めた両チームの友好的な関係に“甘える”ことであるという。シルベストレと同様に長友を期限付き移籍でサンプドリアに獲得し、インテルに年俸の一部負担を求めることで、何とかチームに加えられないか交渉を持ちかけるようだ。

 長友は、イタリアでは戦術家として名高いマルコ・ジャンパオロ氏にとってサイドバックの解決策になり得るという高い評価を受けているという。ベンチスタートをベースにカップ戦や相手右ウイングにエースがいる試合での“エースキラー”として起用されるインテルと、監督の求めるサンプドリア。金銭的な問題も絡むなかで、来季に向けてどのような決断を下すのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images