(左より)LiLiCo、のん

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わずか数分の間に作品の見所、魅力や感動を最大限に凝縮し、それ自体が一つの作品としても完成されている映画予告編。その中から最も優れた作品="最も映画が観たくなる予告編"を選出する、「スターチャンネル映画予告編大賞」授賞式が3月29日(水)に都内で開催された。

第1回開催となる今回は、主要配給会社18社の協力を得て、2016年に劇場公開された作品の予告編の中から、各社が選りすぐった自信作をエントリー。計50本より、各分野で活躍する審査員、ウィリアム・アイアトン(アイアトン・エンタテインメント株式会社 代表取締役)戸田奈津子(映画翻訳者)、LiLiCo(映画コメンテーター)、近藤邦彦(映画雑誌「SCREEN」編集長)、中島信也(CMディレクター)の5人が、"最も映画が観たくなる予告編"=<映画予告編大賞>として、「グランプリ(1作品)」と「準グランプリ(2作品)」を選出。さらに映画ファンによるWEB投票で最多得票を得た映画予告編が<映画ファン賞>として表彰された。結果は以下の通り。

<第1回「スターチャンネル映画予告編大賞」受賞結果>
■グランプリ
『孤独のススメ』
(配給:アルバトロス・フィルム/制作会社:SHOOTシネマ企画)

■映画ファン賞
『ドント・ブリーズ』
(配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/制作会社:バカ・ザ・バッカ)

■準グランプリ
『キャロル』
(配給:ファントム・フィルム/制作会社:トミーノーシス)

■準グランプリ
『レヴェナント:蘇えりし者』
(配給:20世紀フォックス/制作会社:イメージ・フォース)

「シビアに選んだ」という5人の審査員によって選出されたグランプリは、オランダの田舎町に暮らす男やもめフレッドと、ある日彼のところへ迷い込んだ奇妙な男テオの交流を描いた笑いと涙の物語『孤独のススメ』。その予告編について、スペシャル・プレゼンターを務めたのんが「予告編だけでフレッドとテオに感情移入してしまって、彼らの関係がどうなるのかすごく気になった」と言えば、審査員たちも、「ヨーロッパ映画の映像と日本語の文字をうまく組み合わせている。ラストで、後ろ姿にタイトルをかぶせたところも良かった」(LiLiCo)、「本編を観たくなる気持ちが一番強かった。何か幸せなものが待っているんだろうなというワクワク感があった」(近藤)、「見たこともないおじさんに惹かれていく。その人で引っ張っているところが素晴らしい」(中島)などと称賛した。

スターチャンネルの特設ページ(http://www.star-ch.jp/trailer-award/)では、受賞作品を含むエントリー全50作品を動画配信中。上記の受賞結果のほか、WEB投票で得票数の多かったベスト10作品も発表されているので、『ドント・ブリーズ』に続いて票を集めたタイトルをチェックしてみては?(海外ドラマNAVI)