中国人旅行客のマナーが世界各国で問題視されることが増えているが、中国国内では海外旅行に出国する中国人に向けて渡航先でのマナーに留意するよう前もって周知する取り組みや、マナーの悪い旅行客をブラックリストに掲載する取り組みが行われている。(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)

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 中国人旅行客のマナーが世界各国で問題視されることが増えているが、中国国内では海外旅行に出国する中国人に向けて渡航先でのマナーに留意するよう前もって周知する取り組みや、マナーの悪い旅行客をブラックリストに掲載する取り組みが行われている。

 渡航先で気をつけるべきことを事前に周知することは非常に良い取り組みと言えるが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本旅行で中国人旅行客が「絶対に留意しなければならない事」について説明する記事を掲載した。

 記事はまず日本のタクシー料金について例を取り上げ、初乗り料金が中国よりはるかに高く、また加算料金も同様に高いと紹介し、「中国人旅行客にとってタクシーは非常に高いため、例え急いでいるときでもタクシーを利用しないほうがベター」と説明。中国の一部都市ではタクシー初乗り料金が7元(約115円)であることを考えると、こうしたアドバイスは中国人旅行客に対してとても有用な情報だと言える。

 また喫煙の際には、必ず指摘された喫煙所で喫煙しなければならないと説明し、「歩きタバコは絶対にしてはならず、もし禁煙エリアで喫煙すると、罰金を科されるか、日本人に白い目で見られることになる」とアドバイスした。中国の場合、高速鉄道の車両内やファミリーレストランなど喫煙を禁じる場所はあるにはあるが、屋外では自由に喫煙できる。

 そのほか記事は「日本人をジロジロ見てはいけない」、「買い物の際に受け取った紙幣の真贋を確認することは失礼にあたる」などのアドバイスも掲載。こうしたアドバイスのほとんどは「日本人の民度」と、それに基づく日本社会の秩序に関するものだ。日本人の民度は高く、日本社会には秩序があるがゆえに、中国人旅行客が中国国内と同じ感覚で行動すると痛い目に合うという内容だ。日本旅行で留意しなければならないことは、中国人にとっては細かすぎるように感じるらしいが、お互いのためにも中国人旅行客には日本のルールを遵守してもらいたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)