「ふみかふみ」より

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 信用が崩れ去るのは一瞬か。宗教法人「幸福の科学」に出家することを発表した女優・清水富美加(22)のツイート内容が、ファンから非難を受けている。また少しずつ騒動の詳細が明らかになるにつれ、清水富美加否定派の勢いが増してきている。

■支離滅裂な発言にブーイング ファンに論破される

 突然の出家で、芸能界を震撼させている清水。次第に事情が明らかになる過程で、どうも清水本人に対する雲行きが怪しくなってきた。

 発端の一つは、清水が開設したTwitterの個人アカウント。清水は当初、「私以外に私の本当の事を語れる人なんていないことを、今のうちに言っておきます。自分の真実くらい、自分で語らせて下さい」とファン向けにメッセージを送っていた。しかし2月13日深夜になって「出家だけではなくて誰かギリギリだと言った部分に隠された事誰か気付いてくれてますようにまた一つの事実がもう消されそう」と発言。コミュニケーションの姿勢が「語らせて」から「気付いてくれ」に変わり、どうも矛盾した発言のようにも見てとれる。

 これを見た一部ファンは、「ちゃんと言わなきゃわからないのに気付いてもらえないって嘆かれても私たちにはわかりません」「あなたのことはあなたしか語れませんよ」と清水をすぐ論破。さらに「勝手に仕事を放棄する事がどれだけ身勝手な行動かわかってますか?」「若手役者さんというのは安月給でみんな頑張っています」と清水の一連の言動を非難しており、炎上ぎみだ。

 芸能界では見解がバラバラ。13日には、菊川怜(38)が『とくダネ!』(フジテレビ系)で「分かる部分もある」と同情したかと思いきや、坂上忍(49)は『バイキング』(フジテレビ系)で「無責任」と断罪。清水が所属したレプロエンタテイメントのタレントたちは、事務所擁護のコメントを展開している。また伊集院光(49)が14日、自身のラジオ番組『伊集院光とらじおと』(TBSラジオ)で「ちゃんと法律のもとに裁判をした方がいい。裁判して法にのっとってやるべきだと思う」と意見を述べた。

 こうなるともう、清水本人の口からハッキリジックリと話を聞きたいところだが、体調不良で自宅療養中の身。表舞台には「幸福の科学」の弁護士が出てきており、本人が記者会見を開くそぶりはない。

 近頃は、ゲスの極み乙女。の川谷絵音(28)などのように謝罪会見を一切開かず、SNSで直接ファンにメッセージを送る芸能人は珍しくない。また、謝罪そのものをスルーする芸能人も少なくない。なぜなのか。

「近年の“逃げる”芸能人はマスコミのオモチャにされると思ったり、直接意見をぶつけられるのを怖がったりしている節が見える。謝罪のスルーに関しては、事務所戦略もある。謝罪すれば犯した行為を認めることになるから、黒に近いグレーのまま風化させて“なかったこと”にしている。いずれにせよ逃げる態度がカッコ悪い。めぐりめぐってイメージをゆっくり悪化させる。因果応報ですね」(報道関係者)

 また清水の場合は「幸福の科学」広報が団体内で役者活動を続ける可能性を示唆した他、一部メディアでは清水の父親に5000万円近い借金があるのではないかと報じられた。状況が混沌としている。

「レプロも『幸福の科学』も一筋縄でいかないが、まず気になるのは清水。色んな事柄が絡み合っていて、引退理由をウヤムヤにしたという意味では、昨年末の成宮寛貴(34)に似ている。会見を開いて、不用意な言動や予期せぬ報道陣のツッコミで、隠された事実が暴かれるのを、恐れているのかもしれない。それでもすでにこれだけ混乱が起きている。本人の誠意ある対応が望まれる」(前同)

 約8年間にわたって芸能生活を続けてきた清水。本当に、他に方法はなかったのだろうか。できることなら、ネット上で悲劇のヒロインを気取らず、一緒に仕事してきた人たちとの現実をもう一度見つめ直してほしいかぎり。さもなくば”自己中”の烙印を押されて炎上する一方かもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。