コンビニやスーパーで働いたことのある人であれば「前陳」、「先入れ先出し」という言葉を必ず1度は聞いたことがあるはず。ふと入った店の陳列が乱れていたらついつい直したくなってしまう、という経験者もいることだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 コンビニやスーパーで働いたことのある人であれば「前陳」、「先入れ先出し」という言葉を必ず1度は聞いたことがあるはず。ふと入った店の陳列が乱れていたらついつい直したくなってしまう、という経験者もいることだろう。

 中国メディア・今日頭条は5日、日本の商店が誇る「前陳」の技術を「買うのが申し訳ないレベル」と紹介する記事を掲載した。記事は、日本のあるネットユーザーがTwitter(ツイッター)に掲載した、コンビニエンスストアの「美しい景観」の写真を紹介。店員が棚の商品を補充しつつ、優れた「前陳」技術ですべての品物を前面にきれいに並べることで、客に心地よさを感じさせる見た目を実現したと説明している。

 そして、一糸乱れぬ陳列ぶりに日本のネットユーザーから「陳列技術に敬服した」といった賞賛や、「自分も同じような場面に遭遇したことがある」といった声が出たことを伝えた。さらには「これだけキレイだと、商品を取り出すのが申し訳なく思えてしまう」との感想も見られたと紹介した。

 「前陳」には、商品のディスプレイをきれいに整えて売り場の清潔感や心地よさを演出する目的とともに、古いものから先に売れるようにするという売り手側の狙いもある。記事を見た中国のネットユーザーからは「私は日本で生きていけないと思う。仕事をしてもクビになりそう。だって私は生まれてこの方『まあこんなもんでいいや』と思って生きてきたから」との感想が寄せられた。「差不多」(だいたい)をモットーとする中国の人たちにとって、日本の店の陳列ぶりはいささか息苦しいのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)