YouTube/Skyarts

各界の有名人に伝わる都市伝説を題材にした米Skyarts制作のオムニバス形式のコメディドラマ『Urban Myth(都市伝説)』が物議を醸している。

予告編動画には、ボブ・ディラン、ケーリー・グラント、アドルフ・ヒトラーとその友人、エリザベス・テイラー、マイケル・ジャクソンらが次々と登場し、ラストは「これが真実のストーリー……だったらいいなあ」という言葉で締めくくられている。

「エリザベスとマイケルとマーロン」というエピソードでは、9.11のテロ攻撃後に空港が閉鎖されてしまい、エリザベス・テイラーが運転する車にマイケル・ジャクソンとマーロン・ブランドが同乗して混乱のニューヨークから逃げる様子が描かれる。

ジャクソンを演じるのは、レイフ・ファインズの弟で『恋におちたシェイクスピア』のシェイクスピア役で知られるジョセフ・ファインズ。昨年、このキャスティングが発表されたときは黒人であるジャクソンを白人が演じることに非難が噴出した。劇中ではステージで「ビリー・ジーン」を歌うときの定番である黒の中折帽をかぶり、鼻筋を不自然に強調させた特殊メイクを施してジャクソンに扮している。

この故人を揶揄したような演出に、各方面から怒りの声が殺到。ジャクソンの作品のポッドキャストを行う「The MJCast」はTwitterで『Urban Myth』を「文化的に無神経」だと断罪し、ボイコットを呼びかけた。ジャクソンの娘パリスもこれに呼応し、「言葉も出ないくらい怒ってる。全ての人が同じ思いでいるはず。正直言って、吐きそうになった」とリプライを送った。

『Urban Myth』の初回放送は1月19日。果たしてどのような評価が下るのか。