実家が中途半端な距離にある筆者は、いつでも帰れるからとお正月をひとりで、普段と変わらない過ごし方をすることも多いです。
お雑煮を食べるとかして少しくらいは正月気分にのっかりたい。とは思っても料理慣れしていないため、「雑に煮る」はいいけれど、水に何を足せばお雑煮の味になるのかわからないのです。

そんなとき「納豆のたれ」に目が止まりました。あれをお湯に混ぜるだけでお雑煮の汁の味がもし完成したら、料理慣れしていない、かつめんどくさがりな筆者でも簡単にお雑煮を作れてお正月気分を堪能できちゃうことになります!
というわけで、味付けは納豆のたれだけで、お雑煮ができるのか調べてみました!

母に聞いた通常の「お雑煮」と比較!


一般的なお雑煮の味を思い出しておかねばということで、まずは母にお雑煮の作り方を聞いてみたところ
「おっかのお雑煮はお澄まし仕立てです。
鶏肉とかつおのだしで、お澄ましを作って、茹でたホウレン草、なると、伊達巻、焼いたお餅をお椀にいれて、そこにお澄ましをいれて出来上がりです」
と返事が。



さすがにこうは思いませんでしたが、肝心の「お澄まし」の部分の作り方がわからず、追加でレシピを教えてもらいました。届いたLINEの長さにくじけそうになりましたが、読んでみたら意外と簡単そう。



さらに白だしを使えば、納豆のたれを試すまでもなく簡単に作れそうという話まで聞いてしまいました。企画を倒さないで、おっか。というか、白だし。
今回は家に白だしを置いていなくても、手軽にできるお雑煮の作り方というていで挑戦します(ト書き:額の汗を拭い、ほっと溜息をつく)。

ではまずは、教えてもらった通常のお雑煮から。



これらの材料を使いました。



我ながら、や、料理苦手な我だから? 「見た目、良い!」と思いました。
強すぎない程度に、かつおのにおいがして体に優しそうな味です。
汁が、お餅や肉の存在感を引き立てます。
「ちょっと手間かけてでも作ってみようかな」と思いそうになるほど。



一般的なお雑煮にだいぶ好印象を抱いたところで、納豆のたれを使ったお雑煮を作ってみます。

フツーに美味しい!や、待て待て…?変化の多い「納豆仕立て雑煮」





用意したのは納豆のたれ5袋と、先ほどと同じお雑煮の具。水の量は、205ml入る紙コップ1杯×3なので、約600mlです。
作る工程、時間配分共に、一般的なお雑煮とだいたい同じように作りました。



見た目:



先ほど作ったお雑煮に比べて濃いですね! 「濃いなー!」と台所で独り言が出るほど。



味は、あれ? フツーに美味しい。通常のお雑煮ではなく、こちらでいいかもと思いました。流されやすい…。
お餅を焼かずに茹でたため、それをお雑煮に入れるときにお湯で薄まったのかもしれないのですが、汁の味は色ほどに濃くはありません。これでも正月気分は十分味わえます! 

しかし、慣れてくると微妙な味になります。こってり系ラーメンを食べたときに友達が言っていた「最初の二口だけめちゃめちゃうまい!」、そういう食べ物ってありますよね。これもその類です。こってりってことでは全然ないのですが。

ちなみに料理し終わって鍋を洗っているとき、絶対知ってる!と感じていた納豆たれ雑煮のにおいが、「ベビースターしょうゆ味」と同じだと気づきました。

来年初の挑戦にしてみては…?




母にお礼を伝えたら、こんな返事が。
お茶漬けの素なら料理しない人でも買うだろうし、「お湯かけるだけ」の手軽さに敵うものはないのでは…? 企画を倒さないで!
皆さん、新年の目標は決めましたか? 「挑戦する年」としている方、「納豆のたれ仕立て雑煮」、2017年の「挑戦初め」にしてみてはいかがでしょうか?「お茶漬け雑煮」でもいいですけどね。