画像はイメージです。画像出典:Kevin Poh / Night Life @ Shinjuku, Tokyo (from Flickr, CC BY 2.0)

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年末年始は忘年会や新年会などの飲み会が増加することもあり、客引きやスカウト行為などが急増中。12月20日には大阪市が客引き行為を行った違反者の名前を公表するなど、各地で取り締まりが強化されている。

客引き違反で氏名・住所を公表


大阪市では条例で禁止されている区域で客引き行為を繰り返し行ったとして、違反した男性3人の実名や住所、違反内容をホームページ上で公表した。条例施行から初となる実名公表となった今回の3人は飲食店経営者や会社経営者、飲食店の従業員。いずれの男性も過去に客引き行為違反で指導や罰金処分を受けていたにもかかわらず、再び客引き行為を行ったことで悪質と判断され、氏名公表に至った。大阪市では2016年4月〜9月のあいだに約300件もの指導をはじめ、過料処分7件を行っているとのこと。年末年始は飲食店にとっても客引きにとって稼ぎ時なので、今回を皮切りに今後ますます実名公開が増えていくかもしれない。

厳しい取り締まりと抜け穴を探す客引きたち


街の景観や安全を守るために、繁華街をはじめ多くの地域で客引きや勧誘行為などの取り締まりが厳しくなっているが、条例や取り締まりを巧みにかわす客引きたちもいる。たとえば、アンケートと称し話しかけて最終的にお店に案内したり、男性が女性をスカウトする場合には客引きではなく“ナンパ”と偽わるという方法がある。また、客引きの“フリーランス化”も進行中。自治体によっては客引きを行わせた経営者側や客引きの客を受け入れた店も取り締まりの対象としているのだが、客引きとの繋がりを分かりにくくするために、お店には属さないフリーの客引きを使うというわけだ。

日本屈指の繁華街・歌舞伎町の過激な予防策


各地の自治体が頭を悩ませている客引き問題だが、日本屈指の繁華街である新宿では一風変わった予防策が実行されている。新宿・歌舞伎町では客引きに対して「あえて言おう。やつらはカスであると」「妖怪以下のチンピラ」などと呼ぶ過激なアナウンスを放送。『ゲゲゲの鬼太郎』や『鋼の錬金術師』などに出演している声優の柴田秀勝さんを起用するという力の入れようだ。