プロが伝授!「二の腕のザラザラ」と「背中のニキビ」の徹底ケア法

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意外と人には言えない悩みである、二の腕のザラザラと背中のニキビ。見えない場所だと思っていても、ふとしたときに見えてしまったり、気になるところですよね。

今回はそんな気になるボディパーツのケア法を、エステティシャンである筆者がご紹介します。

■二の腕がザラザラ、ブツブツになってしまう原因

鳥肌やサメ肌のような、ザラザラ、ブツブツとした肌触り。痛いわけでもなく病院に行くほどでもない。かといって見た目はよくないし、触られたくない……と気になりますよね。

その原因は、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)あるいは毛孔角化症(もうこうかくかしょう)という一種の皮膚の病気だと言われています。そして遺伝性の肌質であるとも言われており、二の腕のほかにも、背中、太もも、お尻などに、ブツブツの丘疹(きゅうしん)ができたりします。

丘疹とは、本来剥がれ落ちていく古い角質や角栓が毛穴に溜まってしまい角質が厚くなり盛り上がった状態です。他にも皮脂腺機能の異常、ビタミンA不足や遺伝と考えられていますが、はっきりとは明らかになっていません。

若い女性で悩んでいる方が多く、思春期や妊娠・出産がきっかけになることもあるので、ホルモンバランスも関係があると考えられています。

■二の腕のザラザラ、ブツブツの原因となる丘疹の撃退法

・入浴などで血行促進

・角質を保湿

・炎症を抑える

丘疹の原因となる古い角質。古い角質が溜まることで、皮膚はゴワゴワした状態になってしまうため、お風呂に浸かりながら血液の循環が鈍くなりやすい二の腕や肩を優しくマッサージしたり、ストレッチをして背中を動かすようにしましょう。

ブツブツが気になるからといってゴシゴシ洗ってはいけません。化粧水やコットンパック、尿素クリームなどでお肌にしっかり水分を与え、保湿をすることで角質に水分が行き渡り、お肌を柔らかくすることができます。

赤みが出ていたり、腫れている状態のときは冷やしたコットンパックで炎症を抑えましょう。

■背中ニキビの原因

背中ニキビの主な原因はホルモンバランスの乱れや過度なストレスや睡眠不足と言われています。緊張や興奮しているときに活発になる交感神経が優位になってしまい、男性ホルモンが過剰分泌されてしまいます。

男性のお肌は女性のお肌に比べてゴワゴワしており皮脂分泌が盛んな印象がありますよね。男性ホルモンには角質層の水分を奪い柔軟性を奪い、皮脂分泌を行うことで角栓を作る作用があるため、毛穴が詰まりやすいのです。

背中にある肩甲骨周りの皮脂腺から分泌される皮脂が毛穴に詰まり、マラセチア菌によって背中ニキビとなる炎症が起きます。

過剰に摩擦したり、お肌を乾燥させてしまうことも原因の一つ。シャンプーやリンス、ボディソープなどの洗い残しやすすぎ残しも背中ニキビの原因となります。

■背中ニキビの撃退法

・規則正しい生活を送りストレスを溜めないこと

・栄養バランスの取れた食事

・洗い残し、すすぎ残しをしない

・ビタミンC誘導体の入った化粧水や美容液で保湿

■二の腕ブツブツや背中ニキビを予防する方法

二の腕のブツブツ、背中ニキビには“血液循環”も関係しています。肩や肩甲骨が凝っていると筋肉が収縮し、血液循環が悪くなったり、肌角質の代謝が悪くなることで角質が硬くなり、毛穴に皮脂が詰まることで、ニキビができやすくなります。

日頃の習慣となっている姿勢を見直し、適度なストレッチや入浴などでしっかり温め、血液循環をよくすること。過度な摩擦は避け、肌を乾燥させないようにビタミンC誘導体の入った化粧水やクリームを塗り、保湿を心がけましょう。

【筆者略歴】

※ 寒川あゆみ・・・エステティックサロンにて勤務後、海外に渡りセラピストとしてフリーで活動。2014年より、大阪にてエ
ステサロン「Private salon Laule’a」を運営。同時に講師・イベント出店・美容家・美容ライターとしても活 動中。

【画像】

※ Twinsterphoto / shutterstock