実に奥深い・・・単に「茶を飲む」行為を超越した、日本の茶道=中国メディア

中国メディア・界面は27日、「たった8種類の茶、11のルールで、日本の茶道が中国に完勝?」と題した文章を掲載した。文章は、日本の茶道が中国を起源とするものでありながら、茶道文化の重視ぶり、普及ぶりは中国を上回っているとしたうえで、日本で独自に発展したお茶の文化について紹介している。
さらに、日本の茶道には「四規七則」なるルールが存在すると紹介。「四規」は「和・敬・静・寂」であり、「和敬」は主人と客人が持つべき心構えを、「静寂」は茶室や庭園の環境を示すとした。そして、「七則」は「事前にちゃんと茶を用意する」、「事前にちゃんと炭を用意する」、「茶室は冬暖かく夏は涼しく」、「室内は生花で自然の美しさを」、「時間を守る」、「雨具を用意する」、「常に客人を気にかけること」であると紹介している。
紹介された「七則」については、文章は一部若干ずれた解釈をしているようである。「茶は飲む人のことを考えて点てる」、「炭は水が盛んに沸騰するように考えて起こす」といったところだが、そもそもこれらは千利休が残した「極意」。そもそも正しく解釈して上手に言葉で説明することは至難の業なのだ。言葉に頼らず「感じて極意を会得する」という奥深さが、日本のお茶の世界、さらには日本文化が持つ魅力の1つとも言えるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)