IMG_0031

写真拡大 (全8枚)

歌手・女優として活躍中の前田敦子さんが、ファーストアルバム『Selfish』 をリリースされます。過去5年間のシングルも収録され、歌手・前田敦子の歴史を感じることができる1枚となっています。歌手活動5周年への思いから、AKB48メンバーへの気持ちなど、あっちゃんの今がわかるスペシャルインタビューをお届けします。

――ファーストアルバムがいよいよ発売になりますが、5年前にリリースされたシングルから最新曲まで入っている盛りだくさんのアルバムですね。ご自身ではどんなアルバムに仕上がったと思いますか?

曲順が過去のものから順番にたどっていけるようになっているので、頭から聴いていってほしいです。素直な私の5年間がつまっています。

――過去のシングルの表題曲が4曲収録されていますね。『君は僕だ』 は私も大好きです!

ありがとうございます! ファンの方からも人気が高いんです。あと『タイムマシンなんていらない』 も人気です!

――先日のリリースイベントでも歌われていましたよね。人気投票をされて。

そうなんです。Twitterで投げかけてみたら、すごくたくさんの人が投票してくれて、うれしかったです。

――新曲についてうかがっていきたいのですが、『Selfish』 は今までの前田さんのイメージを打ち破る曲だなと思いました。

この曲は、ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』 からスタートしています。ドラマで主題歌を歌わせていただくことになって、秋元さんが書いてくださると。上がってきた曲の中から秋元さんが何曲か選んで、そこから最終的にドラマのプロデューサーと監督が『Selfish』 に決めてくれました。歌詞は秋元さんがドラマの脚本に沿って書いてくださったので、ドラマの内容にぴったりの曲になりました。

――ゆり子はエキセントリックなキャラクターで、前田さんにとっては女優としても新しい挑戦だったのでは?

そうですね。今回のような役をやらせていただけることって、なかなかないなと思います。この年齢で、ひとりの女の子の人生をあそこまで必死に演じることができたのは、自分の中でも大事なポイントになりそうな気がしますね。

――歌詞も本当、ゆり子そのものですよね。「キスしても深い意味はない」 とか。

そうなんですよ。『Selfish』 の歌詞は、人間の欲望の塊を表現していて、「女の子も実はこんなことをしたい!」「こんなことも思っているんだよ」 という歌かなと思うので、歌っていても気持ちいいです。

――女性の中にもこういう気持ちってあるなぁと思いました。

ありますよね、絶対(笑)

――もっと自由に恋愛したいなぁとか。

束縛をしちゃう女の子もいると思うんですけど、束縛するのだって辛いわけじゃないですか。本当はもっと自由に全てを解放して、自分勝手に恋愛したいですよね。

――したいです、本当は! それを隠して、みんな良い子でいようとしているところ、あると思います。

ありますよね。まさにそういう気持ちを歌っている歌だなと思います。

自分の声はあまり好きではないんです

――そして新曲が『絶望の入り口』『やさしいサヨナラ』『わがままなバカンス』 と入っています。特に気に入っている曲はありますか?

『やさしいサヨナラ』 が好きです。バラードは歌うのも聴くのも好きなので。今回も秋元さんがこの曲を用意してくれたので、初めて聴いたときにはテンションがあがりました。


――歌っていて、感情をのせやすい曲ですよね。

そうですね。秋元さんって本当にすごいなと思います。秋元さんが書いてくれた歌詞の意味を考えながら歌うのがすごく楽しいですね。

――秋元さんが書かれた歌詞に前田さんが意見されることもあるのでしょうか?

それはないです。仮歌も入った状態の曲を送っていただいて、レコーディングするために聴きながら覚えるという感じですね。AKB48のときからそうです。

――『Selfish』 のアルバムにはいろいろな女の子の気持ちが書かれていると思うんですけど、歌うときは別人の女の子をイメージして歌われているんでしょうか?

誰かになりきって歌うというよりは、その歌をどういうニュアンスで歌うかという、声を考える作業はしますね。

――声の出し方だったり?

そうですね。その曲を無理なく歌える声を探すためには、レコーディングをしながら秋元さんに一緒に考えてもらって、最後に形になったものをもう一度歌う、というやりかたをしています。

――なるほど。今回、歌うのが難しかった曲はありますか?

『Selfish』 は1回歌い直したのですが、レコーディングが終わったあと聴いてみて、秋元さんに「もう1回歌い直したいです」とお願いしました。秋元さんも「それはいいと思う。やったらいいと思うよ」 と言ってくださいました。

――最初はどんな感じで歌われていたんですか?

もっとサラッと歌っていました。聴いてみて、メリハリがないかなと思って。でも変にクセをつけて歌うのもそれはそれで違うと思ったので、その中間くらいを狙って再度レコーディングしました。

――艶っぽい歌声だなと思いました。前田さんの声は透明感があって、かわいくて、他にない声だと思います。

いやいや、私は自分の声が好きじゃないんです。今はもう慣れましたけど、デビューしたてのころ、自分がしゃべっている映像を見たときの衝撃は忘れられないですね! 


――えええ。好きじゃないんですか、自分の声。

女の子っぽい声に憧れます。

――でも歌を聴いてもすぐわかりますよ、前田さんの声だって。

それ、街中で気付かれるポイントですね。ふつうに大きい声でしゃべっちゃうので。私、変装とかもせずにこのままでいるので。このあいだは、ひとりで街を歩いていたときに、サイン色紙を持ってきてくれた男の人がいました。信号待ちのときに見つけてくれたみたいで。タクシーを待っているときにも、サラリーマンのおじさんが「あ、あっちゃんだ! 握手してよ」 って言ってくれて、握手したりしています。

安心できる場所を作ってくれるファンの存在

―― 『Selfish』 はアルバムタイトルにもされましたけど、どういうお気持ちでタイトルに選ばれたのでしょうか?

『Selfish』 の1曲からアルバムを作ることになったので、すごい存在だなと思って。違うタイトルも候補としてはたくさんあったんですけど、『Selfish』 って言葉は聞いたことがなくても、耳に残る言葉ですよね。意味も「自由奔放」 とか「自分らしく」 という意味もあるので、このアルバムにはぴったりかなと思ってつけました。

――「自由奔放に」「自分らしく」 現代の女の子が憧れる姿、って感じですよね。

いいですよね。秋元さんって本当にすごいなと思いますね。どこからこの言葉を見つけてきたんだろうって(笑)


――主演ドラマや映画も続々と公開されていますけど、歌手と女優のお仕事はご自身ではどうやってバランスを取っていらっしゃるのでしょうか?

歌手のほうは本当に無理なくやらせていただいていて、もしかしたら一番わがままにやらせてもらえている活動かもしれません。CDを発売するときには、ファンの方も待ってくださっていて、手にとってくれますし。「いつでもいいよ」 という環境をファンの方々が作ってくれているので、それに甘えさせてもらっている感じですね(笑)

――ファーストアルバムということで、ファンの方々にとっては待ち望んでいるアルバムですよね。

最後にシングルを出したのが2年前なので、そういう部分ではかなり申し訳ないなって思います。でも出したら、みんなウェルカムでいてくれるので、本当にみんな頼もしいです。私にとって安心できる場所になっています。

――ずっとデビュー当時からついてきてくれているファンの方々もいらっしゃるでしょうし。

いますね。先日もハイタッチ会を久しぶりにやったんですよ。AKB48の初期のころから応援してくださっている方たちがたくさん来てくれて、びっくりしました。たぶん、10年くらい前からいるんじゃないかなっていう方が来てくれて。みんな歳を重ねられて(笑) それが面白くて。友だち感覚になっちゃうんですよ。「あー! いる! やっほー!」 って言いたくなります。そんなふうになっちゃう自分も面白くって。AKB48って本当にファンの方々と近い存在で活動してきたので、そういう方たちがいまだに来てくれるというのが、AKB48の面白さであり、歴史なんだなと感じました。


――なんだか親戚のおじさんみたいですね(笑)

お父さんくらいの年齢の方もけっこういますしね。面白いです。

――ソロ活動も今年で5周年ですけど、振り返ってみていかがですか?

自分の芸能界人生としても5年というのはちょうど半分の節目なので、感慨深いですね。今年で芸能活動を始めて11年になり、年齢も今年で25歳になるので、すべてがキリがいい感じです。ここまでの自分の歴史をこのアルバムによってきれいに整理できた気がします。整理整頓して、「よし! 次に行こう!」 という気持ちになっています。

――AKB48に入る前やAKB48として活動している最中に思い描いていた、なりたい自分像に今、近づけている感じですか?

私はずっと、何になりたい、とかあまりなくて。ざっくりとした夢は、この仕事をずっと続けていきたいということだったので、夢がかなってうれしいですね。


――総監督だった高橋みなみさんもついにAKB48を卒業されましたけど、初期メンバーの卒業は外からご覧になられていかがですか?

初期の子はやっぱりすごいって尊敬しますね。にゃん(小嶋陽菜) とか、みーちゃん(峯岸みなみ) はいまだに現役のアイドルとしてがんばっていますしね。にゃんは今年28歳でしょ? すごいなって思います。(※小嶋さんは6月18日のAKB48総選挙で卒業を発表)

――小嶋さんも全然変わらないですよね。

かわいいんですよ。あとほぼ同時期に入ったメンバーで変わらないのは、ゆきりん(柏木由紀) とまゆ(渡辺麻友) ですね。ゆきりんは私と同い年ですし。アイドルというものを全うしていて、そのマイペースさがすてきだなと思います。それぞれの立ち位置が卒業メンバーを含めてできてきている気がして、うれしいです。一斉に「よーい、どん!」 で走ってきましたけど、今はそれぞれが、それぞれの場所にいる、という感じです。


ソロになってから、野生の本能が働くようになった

――前田さんは『an・an』 のダイエット特集で美しい肢体を披露していたり、どんどん大人に、きれいになっていますね!

そうですかね。前髪もいまこんな感じですけど!(笑)


――その前髪もかわいいですよ(笑) 今年25歳ということで、ご自身で大人になったなぁと思うときはありますか?

人とのコミュニケーションができるようになったって思いますね。10年前の自分では考えられなかったので。今でも人見知りはしますけど、人といて楽しいって思えること自体が成長したなぁと思います。


――それはソロになってからなんでしょうか?

そうかもですね。


――やっぱり一人でやっていかなきゃ、という気持ちからなんでしょうか。

そうでしょうね。野生の本能が働いてるのかな(笑)

――お仕事に対しても、よりアグレッシブになりました?

そうですね。いろいろなことに欲も出てきました。あとコミュニケーションでいうと、人と話すことが一番、何かを吸収して生きてるなっていう感じがします。だから、いい方々とつながれているということが、すごく糧になっていますね。そういう人たちに成長させてもらっているなと感じます。


――美容面に関しても気にされていることはありますか?

健康オタクかもしれないです。運動はあまりしないので、運動しないでいかに元気で過ごせるかという方法を考えています(笑)

――そんなに運動したくないんですね(笑)

あはは! 動くのが嫌いなんですよ(笑)

――でも食べるのは好きっておっしゃってますもんね。

好きなんです! ずっと食べちゃうので、食べるものを選ぶようにはしています。食べることは制限したくなから、カロリーが低いものを一番好きになるようにしています。

――なるほど! では最後に『Selfish』 のアルバムについて、あらためて聴きどころを教えてください。

まず表題曲の『Selfish』 はサビの訴えかけている部分が聴きどころです。恋愛したことがある人なら、誰でも感情移入できる曲だと思うので、カラオケでみんなで盛り上がって歌ってほしいですし、ひとりで真剣に歌うのもよし、いろいろなシチュエーションで浸って、聴いてほしいです。アルバムについては、名曲がいっぱいで。何度でも聴いてほしい曲を自分で選ばせてもらっているので、歌詞を深く見ながら、聴いていただけたらうれしいです。


――ありがとうございました!

前田敦子ファーストアルバム『Selfish』 公式サイト

くるくると表情が変わり、楽しいときには本当に楽しそうな顏をする前田さん。天真らんまんな生き方が歌にも出ていると思いました!

会いたい “あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。
「自分らしく」「自由奔放に」 生きていけたらいいですね!
それでは、また。 (撮影/奥田耕平、取材・文/Mikity)