英国で行われた国民投票により、英国がヨーロッパ連合(EU)離脱が決定した。安全資産とされる円が買われ、日本では株価が急落、24日は前日比7.92%安となり、約4カ月ぶりに1万5000円を下回った。また、米国でも株価が急落するなど世界の金融市場は大きな動揺に見舞われた。(イメージ写真提供:123RF)

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 英国で行われた国民投票により、英国がヨーロッパ連合(EU)離脱が決定した。安全資産とされる円が買われ、日本では株価が急落、24日は前日比7.92%安となり、約4カ月ぶりに1万5000円を下回った。また、米国でも株価が急落するなど世界の金融市場は大きな動揺に見舞われた。

 英国のEU離脱は日本にどのような影響をもたらすのだろうか。中国メディアの東方頭条はこのほど、日本はこれまで英国市場を「欧州市場へ参入するための足がかりとして有望視してきた」と伝え、日本企業の関係者からは「英国は日本にとって鉄道や原発などの分野でEU進出に向けた足がかりの地だった」との声が上がっていることを伝えた。

 記事は、英国のEU離脱は日本企業の対EU戦略に対して大きな打撃を与えるものだと伝え、日本企業はEUでの事業拡大に向けて戦略の再構築を迫られることになると指摘。

 さらに、円が急騰したことに対して「円高によって日本の輸出環境は急激に悪化するだろう」としたほか、これまで盛り上がってきたインバウンド業界も衰退する恐れがあるとした。

 また中国メディアの環球網はこのほど、英国には日本の自動車メーカーなども多数進出しているとし、、ほかの日本企業同様に対EU戦略を練り直す必要が生じていると伝え、英国のEU離脱は日本経済にとって「泣きっ面に蜂」となる可能性があると指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)