学生の窓口編集部

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街中にたくさんある電柱。その支柱にデコボコした板のようなものが巻き付けられているのを、大学生のみなさんも一度は目にしたことがあると思います。なにもついていない電柱と比べて、この板はいったいどんな役割を果たしているのでしょうか? 今回はその「デコボコ」の謎に迫ります。

■なぜデコボコさせているの?

電柱などの柱に巻き付けられている、あのデコボコ。あれは何のために貼られているのでしょうか? ピンときた人もいるかもしれませんが、あの板は「張り紙防止」のために貼られているものです。たとえば、ポスターのウラ面全体がべったりと張り付いているよりも、接着面が少ないほうがはがれやすくなりますよね。その効果を狙っているわけです。
人通りの多い場所や繁華街などは、どうしても無断でポスターやビラを貼りつけられるケースがあるもの。しかし、もし警察が摘発したとしても、軽い罰金刑で済んでしまうため、まさにイタチごっこの状態になってしまいます。そこで貼りにくくはがしやすい、この「デコボコ」を利用しているというわけなのです。

■デコボコシートだけじゃない

実は、このデコボコとしたシート以外にも、張り紙防止に効果のある塗料などを利用しているケースもあるようです。ポスターがベタベタと貼られていたり、それらをはがした跡が残ったりしていると、どうしても雑然とした街並みになってしまいます。もしかして治安が悪いのかな……という不安もよぎりますよね。キレイな街並みを維持するためには、これらの処置は必要なものといえるでしょう。


電柱に巻かれているデコボコは、街の景観を維持するために必要なもののようです。本当ならポスターやビラを貼らないでほしいところですが、阻止するのが難しい以上、こういったものに頼るのが正解といえそうですね。街中にあるなにげないものでも、その理由や意図などを考えてみるとそれまでとは違った景色が見えてきます。大学への行き帰りなど、街中を観察してみてはいかがでしょうか。

文・ファナティック