「鼻からスイカ」の痛みにサヨナラ!? 将来、無痛分娩を希望する女性はなんと63.8%
近年、話題となっている無痛分娩。海外では多くの女性が出産の際、無痛分娩という選択をしていますが、日本ではまだあまり浸透していないですよね。今回は働く女性のみなさんに、無痛分娩に関する考えを聞いてみました。
Q.「無痛分娩」での出産を希望しますか?
「はい」……63.8%
「いいえ」……36.2%
なんと6割を超える女性が、無痛分娩を希望すると回答しました。では、それぞれの理由を見てみましょう。
【「はい」と回答した女性の意見】
■痛みに対する恐怖
・「痛みが怖いし、そのせいで妊娠の消極的になってしまう部分もあるから」(26歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「経験者から尋常じゃない痛みということを度々聞いているから。できるだけ、痛みを少なく生みたい」(26歳/情報・IT/営業職)
出産時ほどの痛みを伴う治療を行う場合は、一般的に麻酔を使うでしょう。医療の進歩に伴って、痛みに対する価値観が変わってくるのは当然とも言えるでしょう。体力を大幅に消耗せずにわが子の出産を迎えられるのは母親としてもうれしいことです。
■早い回復を望むため
・「里帰り出産をしない予定なので、出産後にできるだけ早く回復できるほうがいいので」(31歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「痛みを少なくして出産できるならそのほうがいい。産んだ後も大変だから、体力的に負担が少ないほうがよさそう」(29歳/不動産/事務系専門職)
一般的に無痛分娩は産後の肥立ちがよいと言われています。忙しい現代社会では、産後もなるべく早い社会復帰を望む人も多く、出産時に体に大きな負担をかけることで、その後の生活に支障が出ることを心配する声もあります。
【「いいえ」と回答した女性の意見】
■痛み以外のリスクがある
・「麻酔があまり体にいいとは思わないので、赤ちゃんにも害を与えそうで怖い」(28歳/機械・精密機器/その他)
・「麻酔をするにもカテーテル挿入による部分麻酔だから結局痛そうだし、あまり麻酔の意味がなかったという人もいるので、高いお金をかけるのもバカバカしいと思うから」(27歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)
無痛分娩はまだ日本での歴史が浅く、完全な無痛とは言えないのも現状です。出産のタイミングで無痛分娩を行える医師がいなければ実現事態困難ということもあり、希望していたとおりの無痛分娩が行われないリスクもあります。
■痛みを感じてこそ
・「痛みがあるのが出産の醍醐味だと思うので。生まれてくるありがたみがない気がする」(32歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「痛みがあることで達成感とか、責任感が生まれるとも思うので」(30歳/その他/その他)
この考え方は賛否両論別れるところです。痛みを感じたからといって愛情が深くなるという意見もありますが、自分がその痛みや苦しさに必ず耐えられるという保証はどこにもないのです。出産は命を落とす可能性もあることを理解することが大切です。
■まとめ
無痛分娩に対する批判的な意見も多い一方で、自然分娩を望んでいたものの、帝王切開などの医療行為によって生まれてくる命もあります。どのような分娩方法を選択したとしても、産まれてくる子どもの命の重さに変わりはまりませんよね。分娩方法は自らが責任を持って選択するものであり、他人が価値観を押し付けてはいけません。赤ちゃんと自分、そして父親にとってベストな選択は何かをよく考えて出産に臨んでくださいね。
(ファナティック)
※画像は本文と関係ありません
※『マイナビウーマン』にて2015年8月にWebアンケート。有効回答数220件(22歳〜34歳の働く女性)