【試合後会見】佐々木監督「選手よりも自分が一番反省しなければ」《リオ五輪アジア最終予選》

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▽なでしこジャパンは、2日にキンチョウスタジアムで行われたリオ五輪アジア最終予選第2戦の韓国女子代表戦に臨み、1-1の引き分けに終わった。佐々木則夫監督は試合後、「選手たちよりも自分が一番反省しなければいけない」と語った。

◆佐々木則夫監督 (なでしこジャパン)

「オーストラリア戦をふまえて、自分たちのサッカーを見つめ直しました。取り組む姿勢は悪くなかったですが、結果として勝ち点3が呼び込めなかったことが一番の反省点です。それは選手よりも自分が一番反省しなければいけないことです」

――先発を6名入れ替えたことと、立ち上がりに4-2-3-1のフォーメーションを起用した意図は

「メンバーの変更については準備してきた中で、先発したメンバーの良さを出したかった。何人かは古傷が心配な部分もあり大事をとったということもあります。ただ、選手の力の差はそんなにないだろうという判断を含めて、勝って次の試合に繋げたい思いからメンバーを変更しました」

「システムに関しては宮間を前に上げた事で必然的にそういう形になりました。もう少しダブルボランチが上手く機能してくれれば良かったなとは思います。こういう空気の中で、久々の試合で新潟コンビ(川村と上尾野辺)が復活しましたが、もう一歩の部分があったのかなと」

――なかなか点が取れない現状についてと、残り3試合で連勝できればリオにいけると思っているか

「点が取れない中で、フィニッシュの精度だけでは片付けられないと思っています。その手前のプレー、その前のパスの精度を欠いています。最後の失点については、もっとはっきりしていれば良かったなと。(バックラインを)5枚にする準備をしていて、バランスを取りながら安定した形でキープできれば、あんなアクシデントはなかったと思います。これは選手というよりも僕の反省です」

「今後については、可能性は少しでもあります。それに向かって、終わった瞬間から次の中国戦に切り替えて良い準備をする。それしかないと思います」

――突破のためには他力となった中、得失点差が影響するため今後の戦いに影響があるか

「大量得点よりも次の試合に勝つ。目の前の試合に勝つのが課せられた任務だと思います」

――前線に良い形でボールが入らない要因は

「1つの例はプレッシャーがかからない状況でのクロスの精度、タイミングです。ボールを相手陣内に運べていても、そこから作れない。シュートの場面が少ない中で、打ってもゴールに入らないのはそういう部分かと。継続してそういう局面を多く作ることに尽きると思っています」

「先日、やり残したことはないかとの質問を受けましたが、ありました。選手たちは勝たなければいけないという緊張感を持った中で、今日のような雰囲気を醸し出してあげれば、オーストラリア戦ももっと良い試合になったと思います」

「そこが大きな反省点であり、今日は徹底して試合に臨ませました。勝ち点3は取れませんでしたが、前回の反省を活かした今日の試合だったと思います」