清原の逮捕で元嫁もクローズアップ

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 とどまることを知らない元プロ野球選手・清原和博(48)逮捕のニュース。本人の情報に飽きたらず清原和博のモノマネ芸人の苦境までも取り上げられ、関心は高いままだ。

 しかし多くの同情を集め、マスコミからも「そっとしておいてあげよう」と思われているのが、モデルとして活躍中の清原の元妻・清原亜希(46)だろう。

「ご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。(略)今、私にできることは多くありませんが、まずは親として、大切な子供達を守ることが一番の責任だと思っております。誠に申し訳ありませんが、どうぞご理解とご配慮を頂けますよう何とぞよろしくお願い申し上げます」

 ……と、元夫の逮捕後に気丈にコメントを出した清原亜希は、波乱万丈の人生を過ごしてきた女性だ。

 福井県生まれの清原亜希(=木村亜希・注1)は、1984年にミスセブンティーンコンテストでスカウトされて芸能界入り。三人組のアイドルグループ<セブンティーンクラブ>のメンバーとなる。ご存じの向きも多いと思うが、この時に彼女と組んで一緒に歌ったのが柴田くに子と、工藤静香。そう……こちらも大騒動を起こしたSMAP・木村拓哉夫人の工藤である。


■キヨハラ嫁とキムタク嫁の奇妙な縁

 セブンティーンクラブは、スナック菓子<鈴木くん・佐藤くん>(S&B食品)のCMソング<ス・キ・ふたりとも!(鈴木くんと佐藤くんのテーマ)>でデビュー。続くセカンドシングルが、処女喪失をテーマにした曲<バージンクライシス>と、ややキワモノっぽいグループだった。そのせいか大して売れず、一年足らずで解散に追い込まれた。

 その後の木村亜希は別グループのアイドルやモデル活動をやりつつ、銀座でホステスもやっていたという。一方の工藤静香は、前歴を隠して(注2)大人気だった<おニャン子クラブ>のオーディションに合格。そこから瞬く間に歌手として大成したのは、周知の通り。

 スターに上り詰めた女と、スターになり切れずにもがいていた女。かつて隣で歌っていた2人は対照的な人生を送っていた。しかし同じ2000年に、どちらも時代を作る男と結婚したことで、再び縁がクローズアップされた。

「実は2人の仲はセブンティーンクラブ後も続いていて、工藤は清原との結婚については亜希さんから直接、報告を受けたと言っていました。そして清原の浮気、薬物疑惑と折に触れて相談に乗り、2014年の離婚も工藤の助言が大きかった、という説もあります」(芸能プロ関係者)

 例のSMAP騒動時、木村拓哉のジャニーズ残留に暗躍した工藤静香。かつての同僚とプロ野球界の問題児の結婚、離婚時の両方にその影をチラつかせているとしたら、芸能界の新たなフィクサーになりつつあると言える。

 一方アイドルで売れず辛酸を舐め、ようやく「セレブ妻」という地位(注3)で並んだと思ったら、男の転落で再び苦境に。友人だが常に先を、上を行く工藤静香を見すえて、清原亜希の闘いは続くのだろう。

 2人の関係は、清原と桑田真澄のそれとよく似ている……。

(1)木村亜希…清原亜希の旧芸名。本名は非公表。
(2) 前歴を隠して…司会のとんねるずには「八百長オーディション」であることをギャグにされていた。
(3) セレブ妻の地位…清原亜希がモデルとして売れたのは、夫の知名度が大きかった。

著者プロフィール


コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ