乾燥の季節に増えるいやーな静電気。パチッとするのが怖くて、物を触れられない人はいませんか?洋服を着替える時にも髪の毛にまで静電気が広がり、顔に張り付いたりして鬱陶しいですよね。実はこの静電気、髪や頭皮にもダメージを与えているんです!

静電気はなぜ起こるの?

地球上のすべての物質は電気を帯びています。電気は"プラス"と"マイナス"で構成されており、通常は同じ量の存在で安定しているため電気を感じることはありません。しかし、物質と物質がこすれたときにプラスとマイナスのバランスが偏って静電気が発生します。これ自体は帯電と言って静電気を溜めている状態。静電気は水分を通じて空気に放電されます。これが乾燥した空気を伝ってプラス電気がマイナス電気と結合しようとした瞬間、あのパチッという放電現象が起こるのです。要は小さな雷のようなものですね。

髪や頭皮にもダメージが!

小さくても放電現象は雷と同類ですから、そこにはそれなりのエネルギーが発生します。ただでさえ乾燥で頭皮や髪の毛はダメージを受けやすい状態。そこに静電気が起こると、髪表面のキューティクルがはがれたり損傷してしまうのです。キューティクルが損傷すると髪内部のタンパク質が流出し、パサパサのダメージヘアに繋がる恐れが。パサついた髪は髪の毛どうしがもつれたり絡みやすいため、切れ毛や抜け毛の原因にも。また、静電気が起こるとホコリなども引き寄せてしまうため、頭皮トラブルも起こしやすいといえます。

静電気を予防するには

アクリルやポリエステルのような帯電しやすい素材を避ける。木の櫛や獣毛のブラシを使う。湿度は50%〜60%に保つようにする。空気中に水分があると、水分によって自然放電されるため静電気が起こりにくくなるためです。身体が帯電すると、カルシウムやビタミンCが流出し、免疫力も低下するそう。身体を弱アルカリ性にすることで静電気を放出しやすくなるので、カルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどのミネラルを多く摂取すること、大豆や海藻類、梅干し、ナッツ、チーズ、漬物なども弱アルカリ性を保つ食材。意識して摂ってみると良さそうですね。


writer:しゃけごはん