【警告】日本=大島(30分) 北朝鮮=リ・イルジン(22分)、キム・チョルボム(79分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】植田直通(日本)

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【日本代表・総評】 6.5
 時間をかけて練習したセットプレーから先制ゴールを奪取。前半はサイドを有効に使いチャンスを繰り出した。
 一方、後半は北朝鮮の攻撃に手を焼き、守備に回る時間帯が多くなった。それでも最後の一線は越えさせずに、重要な初戦で勝点3を奪ったのだから、及第点以上の評価と言えるだろう。

【リオ五輪予選PHOTOダイジェスト】日本 1-0 北朝鮮

 [個人採点・寸評]
[GK]
1 櫛引政敏 6
試合を通して強烈なシュートを3本ほどセーブ。ゴール前のルーズボールに飛び込む勇敢さも見せて、味方を力強く鼓舞した。
              
[DF]
4 岩波拓也 5.5
序盤はマークを外す場面や、不用意なファウルを犯すシーンなどやや浮足立った対応が見られた。ただ、鈴木、久保へつないだ正確なフィードは評価できた。

5 植田直通 6.5 MAN OF THE MATCH
5分にチームを勢いに乗せる先制弾をマーク。守備でも屈強な北朝鮮FWを相手に制空権を譲らなかった。まさに勝利の立役者と言える。

6 山中亮輔 6.5
鋭く曲がるキックで植田のゴールをアシスト。逆サイドの室屋が果敢に上がったため、攻撃はやや自重気味も、貢献度は大だった。

12 室屋 成 6
積極的なオーバーラップが光った。前半は、5分にドリブル突破から先制点につながるCKを奪うなど、攻撃の起点になった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
[MF]
3 遠藤 航 6
インフルエンザでの調整不足により先発落ちも予想されたが、不安をかき消す出来。中盤の“重し”としてチームを力強く支えた。

8 大島僚太 6
高い守備意識を持ち、遠藤との“鉄板コンビ”で最終ラインの前に防波堤を築く。左右に的確に散らすパスも効いていた。
 
10 中島翔哉 6
右サイドが攻撃の中心だったため、前半はそこまで目立たなかった。だが、後半にはギアチェンジして、いくつかチャンスに絡んだ。ドリブルのキレは悪くなかった。

18 南野拓実 6
「チームの勝利が一番」。そう語っていたとおり、チームのために走り回った。右サイドでの室屋とのコンビネーションもまずまずだった。

[FW]
9 鈴木武蔵 6
肉弾戦を厭わずに最前線でファイトした。攻め込まれる時間帯が多かった後半はカウンターの先導役として機能。馬力のあるドリブル突破は見応え十分だった。

11 久保裕也 5.5
2トップを組んだ鈴木より少し低い位置を取り、組み立てに参加。攻撃のリズムを生み出した。ただ、前半終了間際と54分に迎えた決定機は決めたかった。
 
交代出場
MF
21 矢島慎也 5.5
交代直後にカウンターのチャンスでボールをロストするなど、やや固さが見られた。その後は的確にパスをつなぎ、周囲を活かしたが、及第点には届かなかった印象だ。
 
MF
7 原川 力 -
正確なプレースキックで追加点を狙った。中盤の守備でも決して退かずにプレッシャーをかけた。

MF
14 豊川雄太 -
後半のアディショナルタイムに入る直前に久保との交代でピッチへ。果敢にボールを追い、相手DFにロングボールを蹴らせなかった。

監督
手倉森誠 6.5
入念に準備したCKが結実する。後半は北朝鮮の圧力を撥ね返す手は見せられなかったが、初戦で勝点3を奪えたのはなにより大きい。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。