KYブームは去ったけど……まだまだ生息中の「空気が読めない」困った人たちエピソード4つ!
K=「空気」、Y=「読めない」で、「空気が読めない」ことや人のことを「KY」と呼んでいた頃がありました。2006年頃から女子高生の間の略語として流行し、メディアでもよく特集されていました。あれからもう10年近くも経つんですね……。言葉自体は聞かなくなって久しいものの、やはり「空気の読めない」困った人は多いようです。
Q.あなたのまわりには「空気が読めない人」はいますか?
「いる」……14.1%
「いない」……85.9%
空気を読むことは、コミュニケーションのひとつとして重要な要素です。特に日本人は「言わなくてもわかるよね?」という文化が根付いています。私は空気を読むのが得意なほうではないので、ドキドキしながらコメントを聞いていこうと思います……。
■職場でのセクハラ、人を傷つける毒舌など
・「褒めようとしているのに、『キャバ嬢みたい』とか横から言っちゃう上司。」(29歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「後輩ちゃんの自慢や毒舌。空気も読めないし、みんなに嫌われているのだけど、本人は気づいてない。」(31歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「仕事中にもかかわらず、ひたすら自分の話をし続ける人がいる。上司も先輩も呆れかえって、もはや注意すらする気にならないらしい。」(26歳/金融・証券/販売職・サービス系)
・「会社の独身女性に『なんで結婚しないのか、彼氏はいるのか?』など人前で大きい声で聞く。まわりは引いている。」(33歳/建設・土木/事務系専門職)
・「大して仕事できないのに、仕事をできる風をアピールしてくる人。誰もかまっていない。」(28歳/建設・土木/事務系専門職)
セクハラになりかねない(すでになってる?)KY発言。職場での評価を大きく下げてしまうので要注意です。結婚したらしたで「二世はまだ?」と子どもについて聞いてくる人もいます。(団塊の世代に多い……。)
バラエティでは毒舌の芸能人が場を盛り上げていますが、あれはキャラクターを演じていたり、演出上のものでもあります。一般人がマネをすると大ヤケドするので、毒舌は親しい友だちだけの間にとどめていたほうがよさそうです。
■まわりが見えてない、自己中心的な友だち
・「静かな電車とかレストランで、声がでかい友だち。」(25歳/通信/秘書・アシスタント職)
・「候補日を平日しか考えずに『飲み会をしよう』と実現しない飲み会を月イチで連絡してくる友だち。ほかの友人からも同じ話を聞き、空気読めていないというか自己中というか……。」(28歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「鍋をしたとき、肉ばかり食べる人。」(31歳/医療・福祉/専門職)
・「他人の話の腰を折る。」(24歳/専門サービス/事務系専門職)
夢中になると、まわりが見えなくなっちゃう人っていませんか? 盛り上がって大きな声になったり、話に割り込んできたり。食事でのマナーも気をつけたいところです。大皿料理で、人数を考えずに好きなものをたくさん取っちゃう人もいますね。そういう傾向のある人は、「ときには聞き役に徹する」「大皿料理を最初から小皿に取り分ける」など、予防策を頭の片隅に入れておくといいかもしれません。
■悪意がありそうで迷惑度MAX!
・「友人がフラれてLINE友人でグループで愚痴ってるとこで、あるKY友人が『私も今の彼氏と別れたらって想像したら、泣きそうになるー!』とか自分の彼氏の話題を出してきて、まわりが引いてるのが文面でわかりました。」(27歳/金融・証券/専門職)
・「とにかく自慢がしたくてしたくて、しょうがない人。いつも子どもと旦那の自慢のオンパレードでみんな疲れてます。」(31歳/建設・土木/事務系専門職)
・「翌日から新婚旅行だからといって、定時後に大量の伝票を『これ、終わってない分です。明日からよろしくお願いしま〜す。』と先輩女性に押し付けてきた元後輩。」(30歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
承認欲求が強すぎて「褒めて褒めて!」「私、こんなに幸せ〜」とアピールせずにいられない人はKY認定されがちです。彼氏、家族などの誰かの自慢話は、相手の心の中で「だから何?」「あなた自身の努力じゃないでしょ、それ」と一蹴されているかも。
新婚旅行の方は前々から予定がわかっているはず……。前倒して仕事をしたり、いい意味での根回しができなかったことで、ひんしゅくを買っているようです。「ご迷惑をおかけしますが、申し訳ありません。帰国後に穴埋めさせてください!」という姿勢だったら、ここまで嫌われなかったはずです。
■気に入らないことがあると、態度で示してくる
・「常に自分のことしか考えていないため、周囲の状況を読もうともしない父。友人知人もいなければ、家庭でも疎まれている。」(29歳/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「意見が通らないと明らかに不機嫌になって、単独行動する。」(29歳/医療・福祉/専門職)
・「人が嫌がるような話題を、楽しそうに話されるとつらいです。」(31歳/主婦)
・「いらないことしか言わないけど、みんなそんな人だとわかっているので優しい。」(30歳/団体・公益法人・官公庁/その他)
・「基本的に自分の意見以外は、全部否定してくる人。」(32歳/金融・証券/営業職)
家族内の困ったちゃん、あまり露呈しないものの、けっこういそうな気がします。問題行動を起こしても、腫れ物にさわらぬよう、波風を立てないよう、暗黙の了解でスルーされるという。子どもが「注目を浴びたくて問題行動を起こす」ことがあるというのは有名な話ですが、大人になってもそのクセが抜けない人もいるようです。まわりがかまうことで、「その行動が報われた」と脳が思い込み、行動が強化されてしまうことがあります。反対にまわりが受け止めてくれなくても、さらにエスカレートする可能性があって、頭の痛い問題です。
■まとめ
クリスマスパーティー、忘年会・新年会、帰省などで人と多く接するこの時期。KY発言、行動をとりがちな人はまず「自覚」が大切です。
□不快になる言動、行動を取ったときに諌めてくれる人を大切にする。
□自分のKYパターンを把握しておく。(お酒が入ったとき、何かむしゃくしゃすることがあったときなど)
□明らかに自分のせいで空気が悪くなったときは、素直に謝る
□同じ失敗を繰り返さない。
自戒の意味を込めて、まとめてみました。気がついたらまわりに誰もいなくなり、寂しい毎日にならないように……。空気を読みすぎても疲れますが、人間関係の潤滑油として「空気を読む」はたしなみのひとつとも言えそうです。
(Spinof Design)
※画像はイメージです。
※『マイナビウーマン』にて2015年11月にWebアンケート。有効回答数250件(22歳〜34歳の女性)