民意が反映されぬ公共放送?画像はNHK放送センター本部。

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 紆余曲折を経て先日、ようやく発表された司会者と「第66回NHK紅白歌合戦」の出演者全51組、初出場10組。その顔ぶれを見ると、大御所から名実ともに揃った歌手。そして、今年を代表する歌手まで様々だが、中には「なんで?」と選ばれた理由に疑問を抱いてしまう歌手の名前もある。そんな紅白には「掟」があり、2度の極秘会議を経て出演者が選ばれるという。

大きく影響する芸能界のドンの意見

「毎年、紅白出演者の選定には、芸能界のドンことB社のS氏の意見が大きく影響します。すべてはS氏の意向に沿った出演者に収まるそうです」

 そう紅白の裏側を打ち明けるのは元NHK関係者。

「毎年、紅白出場者の選定が実際に動き出すのは9月です。S氏とNHKの紅白担当幹部ら数人が集まり密会が行われるそうです。S氏が『○○はいつものように頑張ってるから……』と何気なく話せば、担当者はその場でメモを取り○○は例年通り決定となります。そんなやり取りを繰り返して、最後にS氏からメモ書きが手渡されるそうです。そのメモには後に初出場となるアーティストらの名前が記されているとか」

 元NHK関係者曰く、演歌歌手はほぼ全員がB社枠。S氏が承認している大手事務所枠は、アミューズが福山雅治、いきものがかり、パフューム、初出場の星野源。ホリプロは和田アキ子。B社の次に多い5枠を抑えているジャニーズ。同様にレコード会社枠があり、E-girls 、三代目 J Soul Brothers、ゴールデンボンバー、X JAPANはavex枠。徳永英明はユニバーサルミュージック枠となるそうだ。そして、

「再び10月に紅白担当関係者だけで集まる会議が行われ、S氏からの要望を取り入れた大きな枠組みが決定。その後、出場者を協議してNHKが実力で選んだ歌手や出演したら話題となるそうな出演者、復活させたい歌手にオファーを出して11月末の正式発表となります」

 全体の80%がB社(及びB系)とジャニーズ事務所でキャスティングが握られてしまっている紅白。その視聴率がイマイチなのは、民意が反映されないそんな現状が原因なのかもしれない!?

(取材・文/横島忠彦)