尾木ママも怒った?(オフィシャルブログより)

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 11月26日に放送された『バイキング』(フジテレビ系)で、「3人の息子を東大理?に入れた母」として、その教育法に注目を集めている”佐藤ママ”こと佐藤亮子氏と教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹(68)が熱い議論を交わし話題を呼んでいる。

 佐藤ママは私立高校の英語教師を2年勤めた後に結婚、3男1女を設け、専業主婦をしている。そのうち息子3人を名門・灘高から東京大学医学部に入学させ、娘も有名進学校に進学させたという。

次男はフェイスブックで“お詫び”したことも

 その英才教育にあやかりたいと世間のママ層から注目を集める一方で、「高3は恋してはいけない」など、あまりに“受験至上主義”な教育に異論を唱える声は多い。

 教育評論家の尾木ママも週刊誌上で佐藤ママの教育法を「時代が古すぎる」と徹底批判しており、この度は初の直接対決となった。視聴者から寄せられた子育ての悩みをもとに討論される形だったが、両者の意見はすべてが正反対。「教育に40年携わったプロ」である尾木ママと、「子どもを受験に成功させた」佐藤ママとの熱い議論が交わされた。

 まずは「遅刻や忘れ物が多い、どうしたらいい?」というテーマに。尾木ママは「失敗に懲りて成長する」と持論を展開。一方、佐藤ママは「防げる失敗は親が防ぐ」と主張した。「子どもが自分自身で準備できるように成長させることが教育」だという尾木ママの考えに対し、佐藤ママは「忘れ物や遅刻は教育ではなくしつけの一環」として、わざわざ向き合うほど重要な失敗ではないので親がカバーすべきという考えようだ。ちなみにMCの坂上忍は「年齢による」と意見した。

 そして「勉強と恋愛の両立はどうしたらいい?」といったテーマに、尾木ママは「恋愛は人生道場、恋をしたらいい」とする一方で、佐藤ママは「受験に恋愛は必要ない」と主張。親に隠れて続けられる程度ならばまだしもメンタルが振り回されるほどの恋愛は御法度だと主張した。受験が目の前にあるなら、まずそこに集中するべきとして「高3は恋しちゃいけない」と断言した。

 続く「反抗期が来たらどうしたらいいか」というテーマに尾木ママが「自立するために必要。最初が大事、言いたい事は言って、深追いはしない」だと話したのに対し、佐藤ママは「反抗期がこないように育てる」と返した。ただ、「うるせえババアぐらいは言われた事はある」そうで、「それは立派な反抗期よ」という尾木ママの指摘に「反抗期と思わない」と反論した。

 この両者の“真っ向勝負”に、ネットユーザーらの反応はというと……。

「子どものためじゃなく、自分の自尊心のために東大に入れてるかんじ」
「尾木ママに賛成。佐藤ママは偏差値しかみてくれなそう」

 などなど、親には人間としてトータルで教育してほしいという声が多いようだ。さらに“教育法”以外の視点からもアンチコメントが発生している。

「息子らにはダメだけど他人には上から目線OKなのか」
「佐藤ママまず話し方がキライ。家にいてほしくない」

 また、年頃の女性ネットユーザーからはこんな意見も。

「ぜったいこの人の息子と結婚したくない! こんな姑とか」
「次は孫を東大にいれるために頑張っちゃうやつか、絶対うざい」
「ここんちの息子はなかなか結婚できないぞ、こんな母親いたら」

 少なからず息子の未来へ良からぬ影響も起きてしまったようだ。

「確かに3人も東大に合格させたのは凄いですが、逆に言えば彼女の家族がそうできただけ。家庭によって環境も子どもの個性も違うし、『自分が言う事がすべて正しい』という物言いは、視聴者や世の母から反感を買うでしょう。以前、佐藤ママの次男がフェイスブックで『母の発言は社会的責任もない一個人の主婦のもの。暖かい目で見てやってください』『自慢は行き過ぎると嫌味になりかねません』と書き込んでいたことが判明しました。たしかによくできた子どもなんですが……。今後は炎上系の文化人としてテレビで活躍するんでしょうか」(女性週刊誌記者)

 一方、“対戦”した尾木ママは収録後にブログを更新し「慈悲深い母としての愛を感じられなかった」「超苦手」と改めて牽制。2人のバトルは第2ラウンドへと続くのか?

(取材・文/勝山薫)