世界初の4Kディスプレイはデメリットも4倍? 「Xperia Z5 Premium」は時期尚早かも

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あたらしいスマホに世界初の技術が搭載されると誰しもワクワクする。
先日、ソニーモバイルコミュニケーションズの最新スマホ「Xperia Z5」シリーズが発表され、大きな注目を集めている。

中でも注目度が高いのは、世界初となる4Kディスプレイを搭載した「Xperia Z5 Premium」だ。

●解像度が4倍なら負荷も高くなる?
今回発表された「Xperia Z5」シリーズは全3モデルとなる。
・Xperia Z5 Premium

約5.5インチ、世界初の4K(2160×3840)ディスプレイを搭載
バッテリーは3430mAh

・Xperia Z5

Xperia Z4の後継モデル
約5.2インチ フルHD(1080×1920)ディスプレイを搭載
バッテリーは2900mAh

・Xperia Z5 Compact

Xperia Z3 Compact、Xperia A4の後継モデル
約4.6インチ HD(720x1280)ディスプレイを搭載
バッテリーは2700mAh

また共通の仕様として「Xperia初の指紋認証対応」「新開発の2300万画素COMSカメラ」を搭載している。さらに、CPUはXperia Z4と同じ「Snapdragon 810」を採用しているが、Z4よりも放熱性が向上しているそうだ。

ここで気になるのは、世界初4Kディスプレイ採用の「Xperia Z5 Premium」だろう。
はたしてスマホに「4K解像度」が必要なのだろうかということだ。

●そもそも認識できない解像度は不要?
人間の目は、認識できる解像度の限界があるそうだ。
一般的には、30cm離れたディスプレイに対してドットが認識できるのは、300ppi(1インチあたりのドット数)程度と言われている。

ちなみに、iPhone 6 Plusは401ppi。このディスプレイですでにドットの点々が確認できないほど細かい解像度だと言えよう。

では、世界初の4Kディスプレイが搭載された「Xperia Z5 Premium」はどうかと言うと、
なんと801ppiもあるのだ

つまり、人間が認識できると言われている解像度の倍以上、3倍近くある。

はたして、「Xperia Z5 Premium」のユーザーになっても、801ppiの解像度の差を認識できるのだろうか。

●4Kディスプレイはデメリットが多い
「Xperia Z5 Premium」の4Kの解像度を認識できるか?
この問題のほかにも、実は4Kディスプレイにはデメリットが多い。
そのことを、知っておくべきだろう。

・画面描画に対する負荷はフルHDの4倍程度になる
・写真を等倍に表示するには820万画素の写真が必要
・動画の容量もフルHD比で4倍になるため大容量が必要になる
・PCサイトを4K表示しても小さいディスプレイではあまり意味が無い

といった具合だ。

さらにディスプレイは解像度が高ければ高いほど、マシンパワーを必要とする。
そのため、
・バッテリー消費が増える
・本体が発熱しやすくなる
・アプリによっては動作が緩慢になる場合もある
といったデメリットも出てくる。

つまり、4K解像度のディスプレイは、本体のバッテリー、ストレージ容量、CPUパワーを全部、今のスマホより大きく消費してしまう諸刃の剣なのだ。

●オススメは「Xperia Z5」
現在は発売前ということもあり、ソニーモバイルが「Xperia Z5 Premium」の使い勝手や完成度をどこまで仕上げて提供するかは不明だ。
しかし、現在の高性能なスマホのハードウェアをもってしても、「4Kディスプレイ」の搭載は、デメリットや懸念点が多いことはわかるだろう。

今回発表された3つの「Xperia Z5」シリーズでのオススメは、ずばり「Xperia Z5」だ。
刷新されたカメラや、指紋認証も存分に利用できるうえ、ディスプレイも5.2インチのフルHDだ。
解像度(ppi)も424ppiと、人間の認識できる限界は上回っているため、画面の表示はじゅうぶん綺麗に感じられるだろう。

コンパクトな「Xperia Z5 Compact」も捨てがたいが、今回は、ハイスペック感を存分に味わえそうな「Xperia Z5」一択といえるだろう。

ニュースリリース|ソニーモバイルコミュニケーションズ
布施 繁樹