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 中国・北京で開催されている陸上の世界選手権で25日夜、男子200メートル予選に出場した16歳の高校2年生、サニブラウン・ハキーム(東京・城西高)が20秒35で同組2位に入り予選を突破。準決勝進出を決めた。サニブラウンは100メートル銀メダリストのジャスティン・ガトリン(米国)と同じ4組を走った。

 史上最年少の日本代表として世界選手権に臨んだサニブラウンは、7月の世界ユース選手権(コロンビア)の200メートルにおいて20秒34で優勝したばかり。このタイムは、2003年にウサイン・ボルト(ジャマイカ)による20秒40の大会記録を12年ぶりに塗り替えるもので世界的な注目を集めていた。また同時に100メートルでも10秒28で優勝して2冠をものにした。サニブラウンの凄さをスポーツ紙記者が語る。

「ガーナ人の父親とインターハイに出場した元陸上選手の母親のDNAを受け継いだサニブラウンが頭角を表したのは高校2年になってから。身長187センチの恵まれた体格で、長い脚を生かしたダイナミックなストライドが特徴です。同じスーパー高校生の清宮幸太郎についてマスコミから聞かれた際も『あまり何が凄いのか分からない』と答えるなど大物感あるキャラクターの持ち主です」

 世界ユース選手権での2冠獲得後に将来の目標について「僕はもっと大きなことを成し遂げたい。五輪の金メダル、世界新記録」と言い切ったサニブラウン。どこまで成長していくのか楽しみな存在だ。

文・阿蘭澄史